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2022.12.06

日本初の「マスター・オブ・ウイスキー」、サントリー・佐々木氏が語る、大人のウイスキーの楽しみ方とは

サントリー創業者・鳥井信治郎がジャパニーズウイスキーのふるさと「山崎蒸溜所」の建設に着手してから2023年で100周年を迎える。今回は、長年ウイスキーの製造を行なってきたサントリーが開催するウイスキーセミナーに、編集部員が潜入した。講師である佐々木太一氏は、全国で11名しか資格を持たない、ウイスキーの分野で国内最難関と言われる「マスター・オブ・ウイスキー」を最初に取得した人物。ウイスキーをこよなく愛する佐々木氏から、ウイスキーの歴史、そして新たな楽しみ方を学んだ。

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「マスター・オブ・ウイスキー」の資格を持つ佐々木太一氏。

ジャパニーズウイスキーの多彩な原酒

自分の気分に合わせたウイスキーと、それに合うおつまみで素敵な時間を過ごすのは、最上の趣味のひとつだ。2023年は、ジャパニーズウイスキーのふるさと「山崎蒸溜所」が100周年を迎える。今回は、ウイスキーを古くから製造するサントリー主催のウイスキーセミナーに潜入した。

講師である佐々木太一氏は元バレーボール日本代表選手。現在はサントリーのウイスキー事業部でウイスキーの啓発活動を行なっている。さらに、ウイスキー文化研究所認定の、全国で11名しか持たない資格「マスター・オブ・ウイスキー」を日本で最初に取得した人物だ。そんな佐々木氏から、ウイスキーをさらに楽しむ方法を聞いた。

「スコッチウイスキーとジャパニーズウイスキーは、そもそもの考え方が大きく違います。スコッチウイスキーが追求しているものは"原酒の個性"。ジャパニーズウイスキーが追求しているものは"原酒の多彩さ"なんです」と佐々木氏。

スコッチウイスキーは、スコットランド内にある幾多の蒸溜所でつくった原酒を、国内で融通しあう形となっている。対してジャパニーズウイスキーは、数十の蒸溜所が、それぞれに多彩な原酒をつくり分ける。日本におけるウイスキー原酒のつくり分けは、世界でも類をみないそう。

日本では、発酵、蒸溜、熟成といったそれぞれの工程に工夫をこらし、ウイスキーの原酒をつくっている。その原酒を配合することによって、いつも私たちが楽しんでいるジャパニーズウイスキーの個性が生まれていたのだ。日本人の職人気質が、美しい個性を生みだすのだという。

サントリーが誇るシングルモルトウイスキー「山崎」

サントリーが製造しているシングルモルトウイスキー「山崎」には、ホワイトオーク樽、スパニッシュオーク樽、ミズナラ樽、ワイン樽で熟成された原酒が配合されている。なかでもキーとなるのがワイン樽原酒。

ワイン樽原酒は、なめらかな広がりと甘くクリーミーな味わいが特徴だ。ワインを仕込んでいた樽を使用することにより、樽に残ったフルーツの香りがうつり、甘く綺麗に消えるウイスキーになるという。これが「山崎」の特徴である、綺麗で心地よい余韻の秘密だ。

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シングルモルトウイスキー「山崎」をつくるための原酒。4つの原酒をバランスよくブレンドして、シングルモルトウイスキー「山崎」は造られている。

「『山崎』は、赤みがかった濃い黄金色をしています。やわらかく華やかな香りと甘くなめらかな味わいが特徴で、醤油や味噌などでしっかり味付けされたものが合います。また、白州は明るい黄金色をしており、フレッシュな香りと爽やかで軽快なキレのよい味わいが特徴で、塩っけのある焼き魚やソーセージがよく合う。そして、あまり知らない方も多いのですが、どちらのウイスキーも、意外とあんこに合うんです」

チョコレートなどをウイスキーに合わせることはあるものの、あんことの相性も良いとは驚きだ。

今回のセミナーでは、そのほかにもサントリーウイスキーの歴史や、おいしいハイボールのつくりかたも教えてくれた。ウイスキーの歴史を学び、原酒それぞれの特徴を知ることで、日常の愉しみがさらに深くなるだろう。

TEXT=ゲーテ編集部

PHOTOGRAPH=ゲーテ編集部

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