スーパータスカンを代表する3大ワインのひとつ、オルネッライア。その名前の由来とは一体?
A. 1.トネリコの木がいっぱい
「スーパータスカン」とは、サッシカイアを嚆矢とするイタリア・トスカーナ地方の高級ワインを指す言葉。まだイタリアワインが地酒に過ぎなかった'70年代から'80年代、フランス・ボルドー地方原産のブドウ品種をおもに用い、バリックと呼ばれるオークの小樽で熟成させたワインが大当たり。当時は上級カテゴリーの原産地呼称(DOCやDOCG)が名乗れず、本来は格下のヴィーノ・ダ・ターヴォラ(テーブルワイン)扱いだったが、原産地呼称のワインよりも高価という逆転現象が起きた。
オルネッライアの名前が意味するのは「トネリコの木がいっぱい」。これは、創業者のロドヴィコ・アンティノーリがブドウ畑を開墾する際、この土地にトネリコの木がたくさん生えていたことに由来する。