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2022.03.31

スナックを楽しむための哲学とは?──連載「玉袋筋太郎のスナックミシュラン」

全日本スナック連盟の会長である玉袋筋太郎さんがスナックを巡り、プロの目線で、ママやお店の評価を下す連載「スナックミシュラン」をまとめて振り返る。日本列島津々浦々、スナックは全国に7万軒もあるというのに「興味はあるけど行ったことがない」なんて人も多いはず……。今回、まずはプロローグとして玉袋さんのスナック哲学を語ってもらった。※2019年掲載記事を再編

<プロローグ01哲学編>

玉袋筋太郎氏

高度経済成長期に日本がオリンピックに向けて盛り上がってた時、そこで猛烈に働いていた人たちの縁の下の力持ちになっていたのが、スナックだったりするんだよね。そこからナイトビジネスの多様性によって水商売のど真ん中から横道にそれちゃったってのがあるんだけど、それをもう一回真ん中に戻したいって思うんですよ。

全国で約7万軒と言われているけど、全盛期に比べてドンドン減りつつあるってのもロマンを感じるじゃない? 応援したいなっていうね。自分の実家がスナックだったから、育ててもらったことに対する恩返しってものあるんだけどね。

あと、スナックは手つかずの自然だと思ったんだよね。まさに、知床だよ。そこで暮らす動植物がママやお客さんなんだけど、「なんだこれ、誰もスナックに注目してねえな」って気づいたんだよね。これだけ人間同士の触れ合いがあって、コミュニケーションツールが発達しているにもかかわらず、お店で知らぬものが集まって小皿叩いてチャンチキお袈裟みたいな空気って、今のビジネスに使えるね! って思ったわけですよ。

そうそう、堀江貴文さんもスナックを推してくれているんだよね。まぁ、堀江さんは直接的にスナックをやりたいわけじゃないんだろうけど(笑)。要するに、ああいう人間関係の中に、人と人を繋ぐ、俺がよく言っているSNS(スナック・ネットワーク・サービス)があるってことなんじゃないかなと感じるんですよね。

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<プロローグ02実践編>

ビジネスパーソンのためのスナックミシュラン

いい店をどうやって選ぶかって? それは嗅覚をしっかり持っているかどうかっていうこと。入っても大丈夫な店を見抜くセンサーだよね。ラーメン屋を探すのに、星がついてるランキング上位の店なんかから行っちゃうやつはダメなんだろうね。その喜びもわかるけどね。みんなが評価している店に行く喜びっていうかね。でも、やっぱ自分の鼻で探して、一般的には評価されていないけどここは最高の店だ! と言える店を見つけるのが喜びじゃないの。

スナックって入りづらいと思うよ。価格設定も書いてねえしさ、中も見えなくてわからないしね。でも、そこはテクニックがあるわけよ。携帯で人と話をしているフリをして店に入って様子見てさ、この店違うなあと思ってら「あれ? ここじゃなかった?」って電話の相手に話してる感じで出てくるとかさ。そのための携帯でもあるわけよ。

あと、やっぱり古いお店っていうのはいいわけよ、老舗ってのはね。長くお客さんに愛されている店は安全だしね。ただ、逆に考えると古いお店は常連さんばっかで、一見は入りにくいんじゃないかというのもあるけどね。でも、そこにあえて飛び込んでみるっていう勇気も必要なんだよね。

あえて今まで培ってきた自分の生き方や技能や人間関係の有効性とかを試してみるぜっていう気持ちで入っていくとかね。まあ、そこまで言うと行かなくなっちゃうか(笑)。

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<プロローグ03応用編>

ビジネスパーソンのためのスナックミシュラン

ビジネスパーソンのためのスナックミシュラン

さてさて、店に入ってカウンターに座ってさ、カウンターの中にいるママは話しかけてくれるでしょ。そしたら、今度ママは自分の隣にいる常連さんに話をするよね。で、ママと常連さんが例えば、相撲の話をしてたとして、自分が相撲のこと知ってたらママに相撲の話をするのよ。常連さんんじゃなくて、1回ママを介すわけ。その壁打ちを繰り返して、そこから徐々に常連さんと話すようになるのよ。いきなり常連さんに話すのはダメね、向こうも構えちゃうからさ。

何年前だったか、山形のど田舎のスナック行ったわけ。前回も話したけど、当然旅館の浴衣で行って値踏みはされたよね(笑)。で、「どっから来たのー?」なんて、俺の顔がわからなかったみたいだから、ひとつ芝居してみようと思ってね。

「ママ、実はね、オレ、日本全国のパチンコ屋を回ってる流しの釘師なんだよ」って言ったのよ。そしたら、それまで俺のこと無視してた常連客のオヤジたちが、一斉に「どの店だ、何番の台だ」ってさ(爆笑)。その時点で、その日は俺の勝ちー! てね。知り合いの噺家さんなんか、5年も通っているスナックで郵便局員で通してたからね(笑)。

初めて入ったお店で常連さんが歌ってるよね。そしたら、歌に拍手すんのよ、「パン、パパン」とか「パンッパンッ、よっ!」とかね。そしたら、常連さんも「あいつ敵じゃねえな」と思うわけじゃん。常連からするとさ、「なんか外来種が入ってきちまったぞ」ってことだからね。それを手拍子することよって、敵じゃねえんだとわかってもらえると、こっちが歌うチャンスができてくるよね。そうしたら、こっちが歌う時に「さっき手拍子してくれたから返してやるか」と、向こうも手拍子を返してくれる。そうやって徐々に関係ができあがってくるよね。

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