「目で味わう」ことが重視される日本料理を修業した料理人は、盛りつけにもこだわりがあるもの。旬の味覚と華麗な演出が魅力的なおまかせコースで、心躍るひと時を。
大事な会食にこそ選びたい日本料理店
銀座で20年続いた名割烹『馳走啐啄(ちそうそったく)』が場所と名前を改め、リニューアル。
吉野檜や吉野杉、栗、欅などの銘木を使った店内は、ビルの中にいることを忘れるほど風格のある数寄屋造りだ。
空間とともに変わったのは、店主の西塚茂光氏が後輩の松本一樹氏を料理長に迎え、自身は客を迎える立場に徹したこと。
松本氏は西塚氏が長年の趣味とする茶事(ちゃじ)も手伝い、信頼関係で結ばれた料理人だ。
月替わりのおまかせコースは、10品2万5000円を基準とし、"少なめで"(1万8000円)、"季節の高級食材を取り入れて"(3万5000円)といった希望にも対応。
いずれもハイライトは八寸とお椀、新名物の「塩釡焼」だ。彩り豊かな八寸は、秋は五穀豊穣をテーマとするなど、歳時記を取り入れた盛りつけ。
続いて登場するお椀は、独自の研究を重ねて進化させた吸地の、淡くふくよかな旨みが好ましい。
そして、「塩釡焼」は鯛やキノコなど旬の食材を、卵白と合わせた塩で包んで焼いたもの。
塩釡を木槌で叩いて割ると湯気とともに食材の香りが立ち上り、客席に一体感が生まれる。
取引先との距離を縮めたい大切な会食などでは、こんな演出を味方につけたい。
日本料理 ときわ
住所:東京都港区西麻布1-9-7 シュウエツレジデンスII 1F
TEL:03-3405-1237
営業時間:17:00~L.O.20:15
休業日:日曜、祝日
座席数:カウンター5席、テーブル6席、個室1室(~6席)
料金:コース ¥18,000~
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