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2025.07.24
デジタルデトックスは逆効果? 情報を“つなげる脳”が現代の武器
「センスのいい人」=「気づきが多い人」。教育やコミュニケーションを研究し『全力!脱力タイムズ』の解説員としてもおなじみの齋藤孝さんが、人生と仕事を劇的に変える「気づき」のメカニズムと習慣のコツを解説する。幻冬舎新書『「気づき」の快感』より一部を抜粋してお届けします。
デトックスよりも「つなぐ力」
SNSについてのデメリットを論じるとき、多くの識者は「情報過多」の問題を指摘します。確かに、知りたくない情報まで知ってしまい、SNS疲れを起こす人が増えているのは事実です。でも、「情報が多い=悪」と言い切ってしまうと、問題の本質を見失ってしまいます。
本当に大事なのは、情報の多寡ではなく、自分が情報を気づきにつなげる回路を持っているかどうかです。気づきのスイッチが入っている人は、大量の情報に接しても、あまり苦になりません。なぜならば、情報をため込まずに、情報と情報をつなぎ合わせて気づきを得ることに楽しみを見出しているからです。情報をつなぎ合わせられる人は、情報が多ければ多いほど楽しめるのです。

「SNSに疲れたから、いったんSNSの情報から離れてデトックスをしよう」
こういったやり方を否定するつもりはありません。デトックスが有効な場合もあるでしょう。でも、私は情報を制限するより、情報をつなぎ合わせて楽しめる力を得たほうがいいと考えています。
私自身は、本やテレビ、ラジオ、インターネットから並行して大量の情報を得ていますが、情報過多でストレスを感じることはありません。むしろ、いろいろな情報を得たほうが、気づきのチャンスが多くなるのを実感しています。
断片的な情報しか受け入れられない脳より、大量の情報から気づきを得る脳のほうが、脳が生きているという印象があります。私たちは「脳が生きている」という感覚の獲得を目指すべきです。
「気づき力」は他人の気づきに感嘆することで育つ
現代は、企画力が価値の源泉とされる時代です。ネット上では、企画力のある人がフォロワーを増やし、大きな影響力を持っています。
顕著な例がYouTubeです。私は、お笑いコンビ・さらば青春の光の2人が運営するチャンネル(さらば青春の光Official Youtube Channel)をいつも楽しく視聴しています。このチャンネルでは、さまざまな企画動画が公開されています。
印象に残っている企画の一つを挙げると、「【ドッキリ検証】森田からの『五反野で飲んでるから来ない?』で五反田にきてしまうのは誰!?」という動画がありました。
この動画で森田哲矢さんは、LINEを通じて知り合いの芸人さんと飲みに行く約束をします。送るのは「五反野で飲むんで駅に着いたら連絡ください!」というメッセージ。芸人さんたちは、森田さんたちの事務所が五反田にあるのを知っており、「飲むなら五反田だろう」という先入観があります。でも、メッセージの文面には「五反野」とあります。

東京の地理に詳しくない人のために説明すると、五反田と五反野は電車で50分くらいの距離があります。森田さんは五反野駅、東ブクロさんは五反田駅に向かい、それぞれ芸人さんたちがあらわれるのを待つという企画です。
「五反田」と「五反野」が似ているというだけで、こんなにくだらない検証ができるのか。バカバカしくて思わず笑ってしまいます。でも、「五反田と五反野は似ている」という気づきを企画につなげる発想力には素晴らしいものがあります。
あるいは『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)などの大喜利番組を見ると、芸人さんたちの回答の面白さに感嘆します。テレビを漠然と見ているだけでは、なかなかわからないかもしれませんが、自分なりに一生懸命、回答を考え、芸人さんの回答と比べたときに、よりすごさを実感できます。
気づき力は、他人の気づきに感嘆することから始まります。目に飛び込むさまざまな情報から、気づきにつながるヒントを得られるよう、常にアンテナを張ることを強くおすすめします。
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