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2024.08.04
行動科学マネジメントの第一人者が教える、部下が結果を出せない理由
英会話、資格の勉強、ダイエット、禁煙など、始めたいのにできない人には共通の傾向があった……! 行動科学マネジメントの第一人者、石田淳さんが誰がやっても成果を出せる実践的メソッドで「始め方」を指南。『始める力』より、一部を抜粋してお届けします。
始められないのは「やり方がわからない」からかも?
行動科学マネジメントでは、人が良い結果を出せない理由は2つしかないと考えています。
- 1 やり方がわからない
- 2 やり方はわかっていても続け方がわからない
どんなことであっても、これら2つの理由さえ払拭(ふっしょく)してあげれば、誰でも良い結果が出せるというのが、行動科学マネジメントの理論です。
仕事で「あいつはダメだ」という評価を下されている人は、本当にダメなのではなく、仕事のやり方がわからないか、やり方はわかっても続けられないかのどちらかです。だから、その方法を教えてあげればいいのです。
「仕事のやり方がわからないなんて、そんな基本的なことを言っている場合なのか?」
「そんな人間を、会社は育てなければならないのか?」
私の指摘に、多くのマネジャーや経営者は嘆息するのですが、取引先での挨拶一つだって、「明確に教えてもらわなければわからない」のです。
あなただって、そうでしょう。今は当たり前にできていることも、どこかで誰かに正しく教えてもらったからできるようになったはずです。
ある出版社の編集者は、一人の後輩に対していつももどかしさを感じていました。その後輩は、せっかく通った企画をいつまで経っても動かそうとしません。
企画立案能力はあり、編集長からGOサインを次々もらっておきながら、そこでストップしてしまうのです。
「どうして動かさないの?」
聞いてみると、どうやら著者へのアポの取り方がわからないようです。
編集者が著者へアポを取る方法など限られていて、電話をかけるかメールを出すか手紙を書くかくらいしかありません。まず、電話一本かければいいことなのに、そのかけ方がわからないようなのです。
仕事以外でも、やり方がわからないせいで始められないことは、結構あります。
私の知人の女性は、「オペラ鑑賞」を始めようと思い立ちました。若い頃は、そうしたものとは無縁だったけれど、ある程度の年齢になった今、教養として身につけておきたいと考えたようです。
ところが、実際に始めようとすると、「なにをどうしていいかわからない」状態になってしまいました。
「オペラって、どんな演目から観たらいいんだろうか」
「そもそも、どんな演目があるんだろうか」
あまりにも素養がなかったために、そこで立ち止まることになりました。
あなたが、なにかを始めようとしていて、なかなか一歩が踏み出せないとき、もしかしたら「始め方がわからない」だけなのかもしれません。
始め方がわからないという、とても基本的な壁にぶつかっているなら、むしろ安心してOKです。だって、誰かにそれを教えてもらうだけでいいのですから。
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