2024年6月、日新堂 銀座本店の4階に国内初となるコンスタンチン・チャイキンのサロンがオープン。ブランドの創業者であるコンスタンチン・チャイキン氏に、完成したサロンやブランドの魅力、今後の展望について聞いた。
“時計会のアカデミー賞”受賞、注目の時計ブランド
数々の高級サロンが軒を連ねる銀座中央通り。そこで約70年にもわたって営業を続ける老舗時計店、日新堂 銀座本店の4階に新規オープンしたのが、コンスタンチン・チャイキンのサロンだ。
広々としたフロアの一角に什器が並ぶシンプルなレイアウトで、ショーケースの中には代表作「ジョーカー」や日本限定モデルの「ニンジャ」、著名なキャラクターをモチーフにした「ミニオンズ」など、ブランドを象徴するモデルが陳列されている。
「実は時計をショーケースに飾って販売すること自体が初めての体験。このような美しい空間の下、多くのお客様と接点を持てるサロンを東京でスタートさせることができて、とても光栄に思っています」
創業者であり現役の時計師でもあるコンスタンチン・チャイキン氏は、完成した店内を見ながらそう話す。
“時が微笑む”複雑にして芸術的な世界観
コンスタンチン・チャイキンは2003年に創業した、ロシアの時計ブランド。一目でそれとわかるユニークな時計を生み出し続けており、2018年には「ピエロ」が“時計会のアカデミー賞”とも呼ばれるGPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)を受賞するなど、今最も動向が注目されている時計ブランドのひとつだ。
その類まれな技術力と独創性によって時計愛好家たちの間では知られた存在だったが、日本では実物を見られる機会がほとんどなかった。今回、銀座にサロンができたことでファンとのつながりが強化されるだけでなく、新規顧客の掘り起こしも促すことになるだろう。
また、これを機に製作本数を限定しないコレクションを増やし、より多くの人に届けられるようにしたいともチャイキン氏は語る。
「コンスタンチン・チャイキンの時計は、感情という付加価値をつけたことにオリジナリティがあります。『ジョーカー』は機能そのものも非常に複雑ですが、ダイヤルを顔に見立てる擬人化という手法を取り入れることで、私たちらしさを象徴するコレクションとなりました。
機械式時計には作り手の想いや感情が宿っていますし、人生における今の地点を確認できる存在でもあります。貴重で尊い“時”が自分に微笑んでくれるのなら、これほど嬉しいことはありませんよね」
現在の時計業界において、他に類を見ないほどの独創性を発揮するコンスタンチン・チャイキン。ぜひ日新堂 銀座本店を訪れて、実機を手に取ってみてほしい。
日新堂 銀座本店
住所:東京都中央区銀座7-9-3 ※銀座7丁目中央通りヤマハ隣り
TEL:03-3571-5611
営業時間:11:00~20:00
定休日:無休(元日を除く)