スイス時計の本質は、“伝統を継承する職人技”にある。しかし世界的に需要は拡大しており、欲しくても買えないという状況が続いているのも事実。人を尊ぶのは当然としても、生産体制を進化させる時期に来ているように思える。では、伝統あるスイス時計ブランドは時計生産の未来をどう考えているのか?
チューダーの最新マニュファクチュールに時計製造の最先端を見る
圧倒的なスペックとタイムレスなデザインで人気を集めるチューダーは、“集約すること”で徹底的に効率化を進める。新工場の立地に「ル・ロックル」を選んだのは、ここがスイス時計の中心地でサプライヤーが集中し、優秀な時計師が多く住むエリアだからだ。
さらに社屋を傘下のムーブメント会社、ケニッシとつながるように設計して流通のロスをなくし、組み立て中のムーブメントはRFIDタグつきの台座に載せて工程を管理。重要工程である精度検査は、最新機器とロボットを使って24時間365日稼働させている。
人の手が必要な工程には優秀な時計師を配する一方で、自動化できる工程は徹底的に効率を高める。“伝統と革新”を生産現場にも取り入れる、それがチューダーの強みなのだ。
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チューダー TEL:0120-929-570