時計製造における革新性や審美性、あるいはデイリーユースにおける実用性。あらゆる美点を愉しむための、旬な腕時計から「国産ウォッチ」を紹介する。【特集 美しい時計】
1. シチズン/エコ・ドライブ 365
わずかな光で時計を駆動する光発電エコ・ドライブ。その性能をさらに進化させた、新開発ムーブメントのCal.E365を搭載する本機は、一度のフル充電で365日動き続けるという優れもの。その限定モデルは、1973年に発表されたクオーツ時計「シチズンクオーツE・F・A」を彷彿とさせるデザインとなっている。世界限定1200本。
2. グランドセイコー/SBGZ009
自社のスプリングドライブモデルが生まれる信州・時の匠工房。近郊に広がる白樺林が厳冬期に見せる荘厳な姿を時計で表現したアートピースだ。丁寧に磨き上げられたプラチナケースの鏡面には熟練の職人が手作業による彫金を、ダイヤルには凹凸の深い有機的な型打ちを施している。光を受けて煌めき、幻想的な時を刻む。世界限定50本。
3. Gショック/GMW-B5000PG
耐衝撃ウォッチ“G-SHOCK”の誕生40周年を記念する「リクリスタライズド」シリーズのうち、ゴールドIP加工を施したモデル。ベゼルやバンドといった外装パーツに採用したのは、ステンレスに深層硬化処理を施して通常の3倍まで硬度を高めた素材。また熱処理を加えて再結晶化させることで、マットな質感の表面に結晶模様を浮かび上がらせた。
4. タサキ/バランス WAC 0108
日本屈指のハイジュエラーのアイコンシリーズ「バランス」に属するタイムピース。ミニマルでモダンなデザインがその真骨頂だが、複雑機構である永久カレンダーをここまで美しくレイアウトする技術力と審美性に感嘆する。ケースには独自開発した18K SAKURA ゴールドを採用。さくら色を彷彿とさせる優美で気品のある色味が特徴だ。