限界を知らない男、モノ、コト――過剰なモノを愛し続けたゲーテ編集部が贈る特集「最上級事典2023」。妥協を知らないゲーテ流の最上級とは何か。今回は、“世界初”をキーワードにリシャール・ミル、オメガ、グランドセイコー、ウブロの腕時計を紹介する。【特集 最上級事典2023】
憧れでありロマン。世界初の腕時計
最上級を決定づけるに、腕時計ほど困難なことはない。熟練の職人にしかできない複雑な機構を持つ時計や華やかにデザインされたアートな時計、高価な宝石を備えた宝飾時計、最新技術を搭載した時計など、その進化は実に日進月歩。メカ好きが多い男からすれば、すべてが最上級というにふさわしい一級品といえる。
そこで、今回は時計ブランドが持つ“飽くなき探究心”を最上級と捉え厳選。“世界初”をキーワードに、オレンジサファイアクリスタルを独自開発したウブロや世界初の新機構を開発したオメガと新ムーブメントを生みだしたグランドセイコー、そして世界最薄のリシャール・ミルを紹介する。
どれも共通しているのは、身につけた瞬間に男の格がワンランクもツーランクもアップするということ。視線を集めやすい手元に周囲と差がつく極上の腕時計を纏い、それが男心を刺激するクラフツマンシップを感じさせるとあれば、男なら誰もがロマンを感じずにはいられないだろう。
1.リシャール・ミル/Richard Mille
RM UP-01
フェラーリとの共作から生まれた本作は、衝撃的な薄さを誇るフラットウォッチ。世界限定150本。グレード5チタン、縦51×横39×1.75mm、手巻き。¥247,500,000[予定価格](リシャール・ミル/リシャールミルジャパン TEL:03-5511-1555)
薄さはなんと1.75mm。その一方で、10m防水と5000Gの加速度に耐えることができるうえに45時間のパワーリザーブなど、実用性も兼備。両雄は昨年パートナーシップを締結し、本作はコラボ第一弾。今後の新作にも期待が高まるばかり。
2.オメガ/Omega
オリンピック 1932 クロノチャイム
オメガが開発した世界初のムーブメント「キャリバー1932」は、クロノグラフとミニッツリピーターの機能を融合したもの。18Kセドナゴールドケース、径45mm、手巻き。¥65,604,000(オメガ/オメガお客様センター TEL:03-5952-4400)
同キャリバーは、クロノグラフで計測した経過時間をチャイムで知らせるというもの。5時位置にチャイム用のプッシャーが配され、押すと優雅な音色が響く。アーカイブのポケットクロノグラフをモチーフにしているのも実にツウ好みだ。
3.グランドセイコー/Grand Seiko
グランドセイコー kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン
新機構の小型開発に成功。メカニカルなルックスも存在感抜群だ。プラチナ950+ブリリアントハードチタンケース、径43.8mm、手巻き。世界限定20本。¥44,000,000(グランドセイコー/セイコーウオッチお客様相談室 TEL:0120-061-012)
トゥールビヨンとコンスタントフォースを同軸で一体化し、エネルギーの損失を軽減させ効率的に供給する新機構を開発。これにより新次元の安定した高精度を実現。一方でストラップに漆塗りの技術を施すといった、日本らしいアプ ローチも。
4.ウブロ/Hublot
スピリット オブ ビッグ・バン トゥールビヨン オレンジサファイア
人気の「スピリット オブ ビッグ・バン」 に、独自開発したオレンジサファイアクリスタルケースを採用した新作。その抜群の存在感は業界随一。サファイアクリスタルケース、径42mm、手巻き。限定50本。¥23,595,000(ウブロ TEL:03-5635-7055)
クリアケースながらも堅牢性は十二分。トゥールビヨンを組みこんだ機構による芸術を、視覚的に楽しめるのも、ウブロが独自開発に成功した素材があってこそ。立体感のある多層構造がインパクトをさらに後押し。
【特集 最上級事典2023】