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2022.10.26

パテック フィリップ「ノーチラス」からホワイトゴールド製の3針モデルが登場!

連載「意欲的新作ウォッチ」の第132回は、パテック フィリップ「ノーチラス」を取り上げる。

「ノーチラス」

ファーストモデルへのトリビュートとなる「ノーチラス」の話題作

2022年10月、パテック フィリップは8本の新作を発表。その中でも話題を集めているのが、2021年に廃盤になった「ノーチラス」のステンレススチール製の3針モデルRef.5711/1Aの後続機となるRef.5811/1である。

「ノーチラス」

「ノーチラス」自動巻き、18KWGケース、径41mm(10-4時位置)。¥9,383,000

1976年、ファーストモデルRef.3700の誕生以来、「ノーチラス」は様々な派生モデルとともに人気を博してきた。40mm径のRef.5711/1Aは、2006年から2021年まで製造されたシリーズ屈指のロングセラーであり、今日のラグジュアリースポーツウォッチのブームを築き上げたモデルのひとつだと言っても過言ではない。

この度発表された18Kホワイトゴールド製のRef.5811/1は、Ref.3700の代から受け継がれているブラック・グラデーションやソレイユ仕上げを施し、ブルー文字盤を採用しつつ、ケース径を41mmにサイズアップする新しい提案を披露した。

「ノーチラス」

「ノーチラス」の伝統であるブルー文字盤を継承。

このほかに挙がるRef.5711/1Aとの仕様の大きな違いは、Ref.3700へのトリビュートとなる120mの防水性能を備えた2ピース構造のケース設計にある。従来の継手巻真に代わるリュウズの2つの機能を切り替えるオシドリとカンヌキの新しいシステム(特許出願中)は、ムーブメントの裏側にアクセスせずに、文字盤側から巻真(リュウズの軸)を取り出すことができる。搭載する自動巻きムーブメントは、Cal.324 S CからCal.26‑330 S Cに変更されている。

「ノーチラス」

2ピース構造とCal.26‑330 S Cの採用によって、Ref.5811/1のケース厚はRef.5711/1Aよりも0.1mm薄い8.2mmに収まっている。

「ノーチラス」

厚さ3.3mmの自動巻きムーブメントCal.26‑330 S Cは、最大45時間のパワーリザーブを備える。

パテック フィリップが提唱する“カジュアル・エレガンス”と呼ばれるスタイルを、最も忠実に表現する「ノーチラス」。数々の歴代モデルに勝るとも劣らない完成度を披露した最新作の登場は、高級時計の市場に多大な影響を与えるに違いない。

問い合わせ
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109

■連載「意欲的新作ウォッチ」とは……
2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! 時代を超えて輝き続ける、腕時計のパワーを改めて感じて欲しい。

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TEXT=戸叶庸之

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