連載「意欲的新作ウォッチ」第127回は、シャネルの「J12 ダイヤモンド トゥールビヨン」を取り上げる。
トレンドの先を行く2つのハイジュエリーウォッチ
このところ、世界的に重要が高まりつつある、ジェムセッティングを施した腕時計。その主流は派手やかなカラーストーンを用いた装飾だが、今回シャネルから発表された「J12 ダイヤモンド トゥールビヨン」は、それらと明らかに毛色が違う注目すべきコレクションだ。
いかにもシャネルらしい「黒」を貴重にした2つのトゥールビヨンウォッチは、ケースとブレスレットにそれぞれ質感の異なるブラックセラミック使用しており、素材に合わせて、ベゼルの素材や装飾を変えている。
たとえば、艶やかな高耐性ブラックセラミックケースモデルの場合、ベゼルとリュウズの素材に18Kゴールドを用い、ベゼルにはバゲットカットダイヤモンドを34個(約3.5カラット)、リュウズにはブリリアントダイヤモンドを1個(約0.15カラット)をあしらっている。
もう一方の高耐性マットブラックセラミックケースでは、ステンレススチール製のベゼルとリュウズにブラックのPVD加工を施し、リュウズには前者と同様にアクセントとしてブリリアントダイヤモンドを1個(約0.15カラット)を配している。
このモデルのために開発された「キャリバー 5」は、シャネル初の自社製フライング トゥールビヨンムーブメントだ。背面の左側には、シャネルのオートオルロジュリーの証でもあるライオンのモチーフを確認することができる。
トゥールビヨンの中央には、重量と輝きのバランスを考慮した、独自カッティングのダイヤモンド1個(約0.18カラット)を配置。さらには、針に22個(約0.02カラット)やトゥールビヨンゲージに26個(約0.06カラット)のダイヤモンドがあしらわれている。
シャネルのシグネチャーカラーである黒を纏うハイジュエリーウォッチは、ジェムセッティング×コンプリケーションの新たな最適解を導き出している。
問い合わせ
シャネル カスタマーケア TEL:0120-525-519
連載「意欲的新作ウォッチ」とは……
2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! 時代を超えて輝き続ける、腕時計のパワーを改めて感じて欲しい。