2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選する連載「意欲的新作ウォッチ」! 第118回は、ロレックスの「オイスターパーペチュアル デイデイト 40」と「オイスターパーペチュアル デイデイト 36」を取り上げる。【過去の連載記事】
プラチナ製フルーテッドベゼルを初採用した最新作が登場!
“プレジデントに愛用される時計”として今日知られるロレックス「デイデイト」は、日付表示に加えて12時位置に弧状の小窓にフルスペルの曜日を表示した世界初のカレンダー付きの腕時計であり、1956年の発表以来、ロレックスのオイスターパーペチュアルコレクションの最上位に位置付けられたモデルとして君臨している。
「デイデイト」のもうひとつの大きな特徴に挙げられるのがケース及びブレスレットの素材であり、ステンレススチールの扱いはなく(一部のプロトタイプは除く)、これまで一貫して貴金属のみで製造されてきた。このモデルのために作られたプレジデントブレスレットはステータスシンボルとして羨望の的になっている。現行コレクションでは、18ctゴールドと950プラチナが使用されており、ケースサイズは40mm径と36mm径で展開されている。
「ウォッチズ & ワンダーズ ジュネーブ 2022」で発表されたプラチナモデルの最新作では、ロレックス史上初となるプラチナ製のフルーテッドベゼルを披露した。
そもそもロレックスがベゼルやケースバックにフルーティングを取り入れた経緯は、1926年に発表した世界初の防水腕時計「オイスター」の独創的な設計にあった。この刻みは専用工具でベゼルやケースバックをねじ込むために考案されたもので、後に装飾の役割を兼ね備えるようになった。パーツの形成のみならず仕上げの加工が極端に難しいプラチナでフルーテッドベゼルを製造するために、ロレックスは新しい製造工程によって寸分の狂いもない完璧なフルーティングを完成させた。
「デイデイト」のプレステージモデルとしての信頼性は実用面にまで及んでいる。2015年に発表された新世代自動巻きムーブメントCal.3255は、香箱の構造とエスケープメントを向上させたことにより、パワーリザーブは約70時間まで延長。二重密閉構造の防水システム、トゥインロックリューズが搭載されたオイスターケースは、水深100m(330フィート)までの防水性能が保証されている。
独自路線を貫くロレックスの時計製造の最高峰に立つ「デイデイト」は、いつの時代も世界中の指導者や富裕層を魅了するステータスシンボルであることに変わりはない。流行に左右されない究極の逸品は、誕生から60年以上経った今も基本的なデザインを変えることなく、ディテールを突き詰め、スペックを高めながら進化し続けている。
問い合わせ
日本ロレックス TEL:0120-929-570
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