春は新作時計の季節。ジュネーブで開催された「ウォッチズ&ワンダーズ」で発表された腕時計から、"ART"のキーワードに合わせて注目モデルをセレクト。新しい時代の時を刻むにふさわしい、刺激的な時計たちが揃っている。歴史と伝統を重視する時計業界では、定番モデルの着実な進化も大切なテーマ。ディテールの表現やサイズ変更などを現代のニーズに合わせつつ、継続性を意識しながら熟成を重ねている。
ボーム&メルシエ
端正なアールデコ様式のレクタングルウォッチでありながら、12時位置にビッグデイト、6時位置にデュアルタイムを備え、機能的にもハイレベル。スレートグレーのシックなダイヤル色も、さり気なく上品だ。
ロジェ・デュブイ
2021年トゥールビヨンモデルで採用した新しい星形スケルトン構造を、自動巻きモデルにも採用。さらに素材も進化させ、連続駆動時間を約72時間に延ばした。ケース素材は退色を抑えた独自のゴールドだ。
パネライ
2021年デビューの永久カレンダーモデルのダイヤルを半透明化し、回転ディスクのカレンダー機構を見せる。裏側には、閏年表示や西暦表示、パワーリザーブも表示している。
IWC
歴史あるパイロット・ウォッチをベースに、ケース素材にはセラミックを使用することで、より高性能な時計へと進化させる「トップガン」の最新モデル。ケースをマットな質感にすることで光沢を抑え、よりタフな世界をつくり上げる。
チューダー
視認性に優れるイエローのGMT針を備える旅時計。24時表示の固定式ベゼルでガッチリとした存在感をつくりだし、アプライド式の発光セラミックインデックスが明るく光る。機能的でスポーティなので日常使いに最適な時計だ。
タグ・ホイヤー
伝説のアイコン「モナコ」に、自社製ムーブメントのCal.ホイヤー02を搭載。’60年代のモータースポーツ界を彩ったガルフカラーをダイヤルにあしらい、レーシングスピリッツ溢れる1本に。
モンブラン
北半球と南半球の地球ディスクが回転することで、世界中の時刻を示すワールドタイムウォッチの新作。ケース内を無酸素状態にすることで、気圧変化に強くなり、パーツや潤滑油が酸化しなくなる。
ゼニス
2003年に誕生した"オープン"の進化版は、ケースが小径化し、小窓もシンプルに。ムーブメントは新型のCal.エル・プリメロ3604を搭載。クロノ針が10秒で1周するので、1/10秒の計測が容易だ。