2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる”活きのいい”モデルを厳選! 連載第112回は、「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」を取り上げる。【連載 意欲的新作ウォッチはこちら】
ラボグロウンダイヤモンドを全面に用いた革新的なトゥールビヨン時計
このところ、メンズウォッチの世界ではダイヤモンドなどの貴石をセッティングした時計の需要が世界的に高まりつつあるが、「ウォッチズ & ワンダーズ ジュネーブ 2022」でタグ・ホイヤーから発表された新作「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」は明らかな異彩を放つ。
天然ダイヤモンドが形成される地質環境を人工的に再現することで作られるラボグロウンダイヤモンドは、タグ・ホイヤーのデザインコードを新たな領域へと導いた。化学蒸留(CVD)技術により形状を変化させた合計11.7カラットにも及ぶダイヤモンドの輝きは、黒で統一されたその他のパーツと交わることで美しいコントラストを生みだしている。
まず目に止まるのは、多結晶ダイヤモンドを使用したダイヤルだろう。そこには、ブラックの多結晶ダイヤモンドプレートを使用した3時と9時位置に配したクロノグラフカウンター、ダイヤモンドをあしらったホワイトゴールドを使用した11個のインデックス、6時位置にはトゥールビヨンブリッジを確認することができる。同じように、44mm径のケースに埋め込まれた様々な形のダイヤモンド、ダイヤモンドデザインのパイオニアであるCapsoulの協力を得て開発されたダイヤモンド製のリューズは、唯一無二の存在感を醸している。
最上級のハイエンドウォッチに相応しいムーブメントとして、COCS認定取得の「ホイヤー02 トゥールビヨン ナノグラフ」を採用。特筆すべきは、ラボグロウンダイヤモンドと同様のCVD技術を応用して作られた革新的なカーボン製のヒゲゼンマイの採用にある。その効果によって、非磁性、耐衝撃性、温度域全体における安定性、クロノメーターの基準に欠かせない緻密な配列などをこれまでにない次元まで高めている。
タグ・ホイヤーの160年の歴史にその名を刻むであろう、規格外のダイヤモンドウォッチによるイノベーションは、スイス時計業界の発展をもたらす大いなる可能性を秘めている。
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LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7054