高級時計は単に時を示す道具ではない。自分のステータスを語り、センスを誇示するもの。そしてビジネスパーソンを昂(たかぶ)らせ、やる気を漲みなぎらせる。前向きに生き続ける人にこそつけてほしい、パワフルな時計たちを紹介する。
TUDOR/チューダー
時計愛好家の目線でトレンドを切り取る
今年のトレンドカラーであるグリーンにはさまざまな表現方法があるが、色の相性という点では、ダークグリーンはゴールドとの相性がよい。このモデルはケースをマット仕上げにすることで、輝きを抑えており、腕元のアクセントになる。トレンド感のある時計だからこそ、ディテールの違いにこだわるのが時計上級者だ。
FRANCK MULLER/フランク ミュラー
刻々と流れゆく時間を自分の個性とする
多忙なビジネスパーソンにとっては、時間も戦うべき相手である。では、この時間という概念自体を味方として楽しむことはできないだろうか。フランク ミュラーが2003年に発表した「クレイジー アワーズ」は、時針がジャンプして動く独創的な機構。時の流れを軽やかに遊ぶ時計は、時間との付き合い方も変えてくれる。
RESERVOIR/レゼルボワール
今という一瞬一瞬を幸せな時にしてくれる
腕元の小さな時計は、静かに流れる時間を特別なものにしてくれるもの。このモデルは1950年代に黄金期を迎えた「356スピードスター」のメーターをイメージ。時計のデザインは自由になったからこそ、窮屈な時間からも自由になりたい。趣味的な要素を時計に取り入れれば、眺めているだけでも心が弾む。
CVSTOS/クストス
臆することなく男の宝石をつけこなせ
地球上で最も硬いといわれるダイヤモンドは霊的な力を持っているとされ、男性の権力者から愛された宝石。ならば男性が、ダイヤモンドウォッチを身につけることはむしろ正統なことである。パーティ会場の薄暗い光の中で、インデックスがきらりと輝く。その一瞬が自己主張となり、己の霊的な力を高めてくれるだろう。