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2021.12.10

リシャール・ミルの顧客になると得られる、かけがえのないもの

いついかなる時も仕事にまっすぐ向き合い、成果を残してきた男たち。腕時計に思いを託して勝負を挑む日常を彩るのが、勝負時計だ。最愛の時計たちのストーリーを聞いた。

河原秀登氏

ディ アンド エッチCEO 河原秀登「時計はその人を表す"名刺"。交渉の場でも役立ちます」

父が創業した「だるまラーメン」を継承しつつ、1993年に自らの店舗「秀ちゃんラーメン」もスタート。博多ラーメンの魅力を、日本国内のみならず、世界にも知らしめているのが、ディ アンド エッチ代表の河原秀登氏。その腕元に輝くのは、リシャール ミルの「RM 002 V2 トゥールビヨン」だ。そのほかにも、現在は10本ほどの時計を所有しているという。

「自分の店を出す前は、ディスコやバーなどでも働いていました。夜の街にはいろんな人がいますから、自分なりに、この人はどういう人間なのかを観察するようにしていたんです。そこでわかったのは、腕時計は人のパーソナリティを示す名刺代わりのアイテムだということです」

2001年に現在の会社を設立して海外への出店を進めていた時も、時計の存在価値をより強く感じたそう。

RM 002 V2 トゥールビヨン

ベルトをイエローに交換した愛用のリシャール・ミル「RM 002 V2 トゥールビヨン」。

「最初の進出はアジアでしたが、交渉の場にはシックなヴィンテージウォッチをつけて臨んでいました。ギラギラとした印象を与えたくはないですが、さり気なくセンスも見せたい。僕のなかではそんな戦略的な自己演出の狙いがあったんです」

一方、腕時計は相手をプロファイルするのにも役立つという。

「これ見よがしに派手な時計をつけている人は、あまり自分の内面を見せたくないのかな、とか。あるいは、超激レアモデルを商談の場につけてくる人は、相手としてもここで勝負をかけてきているな、とかね(笑)。ある時、海外の方でG-SHOCKをつけてきた人がいらっしゃったのですが、僕が日本人だから気遣ってくれたのかなと、嬉しくなったこともありました」

カラトラバ Ref.2526

自分が受け継ぐために“逆形見”として父に贈った、パテック フィリップの「カラトラバ Ref.2526」。

自己表現、そして相手を知るためのツールとして腕時計がビジネスで果たす役割は大きい。また、よくホテルマンは客の身なりをチェックして値踏みすると言われるが、河原氏自身もそれを実感している。

「欧米の一流ホテルなどでは、やはりきちんとしたスーツや靴、時計を纏(まと)うことは必須。堂々とした品のある装いをしている人には丁寧に対応してくれますし、一目置かれますよね」

アジアや欧米など、世界各国で事業を展開し、人気を集めている秀ちゃんラーメン。欧米にも進出するようになると、特にリシャール・ミルの時計は大活躍していると話す。

ロレックスの2本

ロレックスの2本。右は、世界に数本しかないというレアなデイトナ。左はサブマリーナー。

「これは僕の“ザ・勝負時計”です。海外のビジネスパーソンのなかには、億を超えるような超ド級のモデルをつけている人にもよく出くわすのですが、“それ、欲しかったヤツですよ”なんて盛り上がることもしばしば(笑)。時計がフックになって会話をスタートできるので、話も早い。この時計のおかげでビジネスがうまくいくことも多いですね。また、リシャール・ミルの顧客になることでさまざまなイベントにも参加でき、そこから広がる輪もあります」

河原氏にとって、腕時計とはどのような存在なのだろうか?

「僕にとっては人生に欠かせないアイテムです。ただ、新品を買ったり、オークションで落札したりと購入方法はさまざまですが、感覚的には、“一時的に僕がお預りしている”という感じですかね。腕時計は持ち主とのストーリーが刻まれていくもの。それを継承するからこそ意味があるし、特別な1本になっていくと思います」

 

Hideto Kawahara

Hideto Kawahara
1966年福岡県生まれ。27歳で「秀ちゃんラーメン」を開店。現在は国内で12店舗を展開、海外では計17店舗をプロデュースしている。東日本大震災以降、キッチンカーで被災地に炊きだしに行くのがライフワーク。

TEXT=髙村将司

PHOTOGRAPH=五十嵐 真

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