新型コロナウイルスにより、新作発表会が中止や延期を余儀なくされたウォッチシーン。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんななかから、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選した!
不変のデザインと超複雑機構の完全なる融合
オーデマ ピゲの“ジャパン ブティック限定モデル”とは、銀座、大坂、名古屋にあるブティックおよびYOSHIDA 東京本店のみで取り扱われている稀少コレクションのことを指す。
いわゆる別注の枠にとどまらない優れた提案は、目が肥えた海外の時計コレクターにも一目置かれるハイエンドウォッチを次々と生み出している。
2020年の新作のなかから話題のコンプリケーション3本を紹介しよう。
「ロイヤル オーク トゥールビヨン エクストラ シン」から日本限定モデル
オーデマ ピゲと聞くと、「ロイヤル オーク」「ロイヤル オーク オフショア」などの定番モデル、あるいは話題の「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」などの名が浮かぶ方が多いかもしれないが、コンプリケーションの顔ぶれも非常に充実している。
すでに人気が定着している「ロイヤル オーク トゥールビヨン エクストラ シン」から登場した日本限定モデルは、18Kホワイトゴールドケース&ブレスレットと、サンバースト仕上げを施した「タペストリー模様」のスモークグレーダイヤルという組み合わせが評判を集めている。
このほかに、サンバースト仕上げのブラックダイヤルの端正なフェイス、ベゼルに32個のバゲットカットダイヤモンド(計2.85カラット)がセットした別バージョンの用意がある。
実用性にも秀でており、超複雑機構を搭載しつつもカジュアルに気兼ねなく着用できるという狙い所が、熱狂的なコレクターたちの心を鷲掴みにしている。前者が限定20本、後者が10本と、稀少性という意味でも抜き出ている。
伝統と革新が息づくコンプリケーションの極地
オーデマ ピゲが擁するコンプリケーションの最上位に位置する「ロイヤル オーク コンセプト」は、「ロイヤル オーク」の30周年を記念して2002年に発表された。大胆かつ革新的なデザインからはオーデマ ピゲが考える高級時計の新しいあり方を模索する姿勢が感じ取れる。
「ロイヤル オーク コンセプト」として初の日本限定モデルとなる新作「ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン クロノグラフ オープンワーク」は、軽量でありながら重厚感を兼ね備えたチタンケースが絶大なインパクトを放つ。
ケースとベゼルを合わせ、3つの仕上げを施すことでチタンケースの迫力を高めている。
文字盤のブリッジとリュウズの先端に用いたピンクゴールド、プラチナ製のペリフェラルローターなど、最新鋭の素材とクラシックな貴金属をミックスさせるスタイリングがいかにもオーデマ ピゲらしい。
トゥールビヨンとクロノグラフという2つの複雑機構を兼ね備えながら、100mの防水性能を保持するスポーティな設計にも驚かされる。
日常を非日常へ変える特別なコンプリケーションは、あらゆる意味でラグジュアリーを極めたタイムピースだと言えるだろう。
問い合わせ
オーデマ ピゲ ジャパン TEL 03-6830-0000
日本向け特別サイト:https://borninlebrassus.audemarspiguet.com
Text=戸叶庸之