新型コロナウイルスが世界を一変。ウォッチシーンも例外ではなく、新作発表会が中止や延期を余儀なくされている。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんな中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! こんなときだからこそ、暗雲を吹きとばすような時計のパワーを改めて感じてほしい。
「リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ」
昨年登場した26年ぶりの新コレクション「CODE ll.59 バイ オーデマ ピゲ」の革新的なデザイン然りだが、予想は裏切り、期待は裏切らない、オーデマ ピゲの提案にはいつも驚かされる。
先日、新たな試みであるリマスタリングプロジェクトとして発表された「リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ」もそれに当てはまる新作だ。オーデマ ピゲのミュージアム「ミュゼ アトリエ」のオープニングを記念して発表されたモデルは、見るからに分かるヴィンテージスタイルを踏襲。オーデマ ピゲの知られざる歴史が凝縮されているという。
オーデマ ピゲといえば、"ラグジュアリースポーツ"というジャンルを打ち立てたスポーツウォッチの金字塔「口イヤル オーク」が有名だが、1875年創業の老舗中の老舗だけあって、懐中時計の時代から数々の傑作を手がけており、1892年に世界初となる腕時計式ミニッツリピーターを発表して以来、時計愛好家の間では"複雑機構の担い手"として広く知られている。ちなみに、1951年まで製作された時計は量産が行われておらず、そのすべてがユニークピース(一点物)であったことも付け加えておこう。
その中でも1930~50年代のクロノグラフは別格の人気を誇り、わずか307本の製造本数ゆえ、極めて入手が難しいコレクターズアイテムと化している。
リマスタリングの過程で現代的な機能にアップデート
「リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ」のモチーフになったのは、オーデマ ピゲが所有するヘリテージコレクションから選ばれた1943年製のクロノグラフRef.1533だ。この歴史的なマスターピースが生まれた1943年は第二次世界大戦下であり、クロノグラフの重要が急速に高まった時代背景であったことも興味深い。
オーデマ ピゲの見解として、このモデルは復刻という位置付けではなく、それこそリマスターされた音源のように、あくまでも2020年の視点から歴史的なクロノグラフをマスタリングした新作なのだという。
細部までこだわった文字盤のディテール、ティアドロップ型のラグを持つコンビカラーのケースの再現性はもちろんだが、現代のライフスタイルに適した仕様にも目を向けたい。オリジナルから4mmほどアップした40mmのケース径、オーデマ ピゲが誇る最新のクロノグラフ専用自動巻きムーブメントCal.4409には、コラムホイールとフライバックが一体化した機能を搭載。サファイアクリスタルの風防からは、この機構の美しさを見ることができる。
ブティック限定500本という希少性にも注目!
オーデマピゲの新たなプロジェクトの問出を祝うにふさわしい「リマスター01 オーデマ ピゲ クロノグラフ」は、オーデマ ピゲのブティックのみで世界限定500本で発売している。
オーデマ ピゲの過去と未来の架け橋となるクロノグラフは、未来のヴィンテージウォッチとなる可能性を十分に秘めている。"人とかぶらない時計"を探している方にもぜひお勧めしたい一本だ。
問い合わせ先
オーデマ ピゲ ジャパン TEL 03-6830-0000