新型コロナウイルスが世界を一変。ウォッチシーンも例外ではなく、新作発表会が中止や延期を余儀なくされている。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんななかから、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! こんなときだからこそ、暗雲を吹きとばすような時計のパワーを改めて感じてほしい。
ユニークな存在感を示す「リ・エディション」シリーズ
ここ数年続く、復刻時計のブーム。「復刻」に対する解釈はブランドによって異なるため、ディテールなどの再現性は十人十色である。
そんな中、ユニークな存在感を示しているのが、ブライトリングの「リ・エディション」シリーズだ。2019年に発売された初期のナビタイマーを忠実に再現した第一弾「ナビタイマー Ref.806 1959 リ・エディション」は、ステンレススチールケースの1959本、18Kレッドゴールドケースの159本が予約完売するほどの好調な売れ行きを見せた。
第二弾となる「AVI REF. 765 1953 リ・エディション」も前作と同様、ディテールの再現性にとことんこだわった意欲的な1本だ。その世界で「コ・パイロット」の名で知られるブライトリングのパイロットウォッチRef.765は、今となっては実機を目にすることさえ難しい。それゆえ、今回の復刻は、“伝説的な名機の魅力に触れられる”という意味でも大変価値がある。
再現性にこだわることで特別なクオリティが生まれる
オリジナルを入念に研究しているだけあって、「リ・エディション」シリーズのこだわりは生半可ではない。一般的な復刻モデルの場合、ケースを大きなサイズに整えることがほとんどだが、「AVI REF. 765 1953 リ・エディション」はオリジナルそのままの41mmのケース径を採用。
これはつまり、きめ細かなディテールの再現するためには欠かせないアプローチなのだと言える。
復刻モデルを製作するにあたって、ディテール以上に再現が難しいと言われているのが、当時の時計ならではの質感や雰囲気である。ブライトリングはこの点においても抜かりがない。
夜光塗料こそ視認性の向上を目的にスーパールミノバに変更しているが、風防はあえてヘサライトクリスタルを使用したりと、昔ながらの雰囲気を巧みに演出している。「AVI REF. 765 1953 リ・エディション」も然りだ。
「リ・エディション」が評価を得ている点として忘れてはならないのが、ブライトリングが新たに開発した手巻き式キャリバーB09の存在である。そのほかの自社製ムーブメントと同じように、安定した精度が約束されたCOSC公認のクロノメーターであることも付け加えておこう。
クロノグラフの黄金時代に生まれた伝説的な名機の復活は、熱狂的な時計愛好家にとっての朗報であり、「コ・パイロット」の存在を知らなかった人々に鮮烈な印象を与えたことは言うまでもない。
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