ATSUSHIの復帰を経て再びEXILEが動きだす。メンバーがそれぞれに知見を深めて発揮する集合知。そして、EXILEと後輩たちが「EXILE TRIBE」の一員として巡らせてきた夢のかたち、LDHのパーパス「Circle of Dreams」に迫る。世界編。

永遠に熟さない果実
ダンサーとして同業者から一目置かれている世界だが、EXILEにおける自身の役割を問うと、「ダンスです。それは理想・願望に近いんですけど」と、謙虚な返答があった。
「どの年代の人が見ても『EXILEのダンスってカッコいいよね』と思ってもらえる、その入り口のひとつになれていればいいなと思います。個人で声優や特撮のお仕事をさせてもらっているのですが、『EXILEにはこんなメンバーがいるんだ』と知ってもらえたり、EXILEに触れる引っかかりになれていたら、EXILEに貢献できているのかなと思います」
幼い頃からダンスと、漫画・アニメ・特撮に夢中だった。小学生ですでに「自分はこれ以外では生きられないだろうな」と覚悟を決めたという。
「ありがたいことに、LDHでは本当に好きなことだけをやらせてもらっています。小さい頃に思っていた2軸で夢をかなえて発信できているので、Circle of Dreamsの輪がそこでどんどん太く大きくなっている感覚です。自分はまだペーペーですが、今のHIROさんくらいの年齢になった頃には、LDHとしてはまた新しい分野で、新しい輪をつくっていたいなと思います」

いつの時代に聴いてもEXILEは心に届く
11年前にEXILEに加入した当初は、「何がEXILEなんだろう?」という戸惑いがあったという。
「今はいい意味で、『EXILEはこういうグループです』というものがなくなってきていて。ATSUSHIさんやTAKAHIROさんがソロで歌ったり、『これもEXILEっぽいよね。あれもEXILEっぽいし』と、いろいろな形になってきた11年間だったかなと思いました」
つまり、多少の変化ではグループとしてのアイデンティティが揺るがないということ。それを支えるものは何なのだろうか。
「楽曲と年月だと思います。昨今の音楽業界は曲の流行り廃りが激しいですが、『いい曲だったね』と思ってもらえる曲は、いつの時代に聴いてもみんなの耳と心に届いている。そのことを、EXILEの曲を踊っているとすごく感じます。そして、いつライヴに行っても、出演メンバーが代わっても、EXILEはEXILEとしてそこにいる。それは20年以上グループとしてやり続けているからこそ成立する、EXILEの魅力であり強さだなと思います」
What is EXILE?
僕が参加してからの11年間、EXILEは変化し続けてきた。例えるなら、ずっとそこに生っているのにいつもフレッシュな不思議な果実。食べるタイミングによって形も味も違うのにいつ食べても必ず美味しい。それが、EXILEの味なんだと思う。
世界
1991年神奈川県生まれ。2歳でダンスを始める。オーディションを経て、2014年にEXILEの新パフォーマーとなる。佐藤大樹とWリーダーを務めるFANTASTICSが2018年にメジャーデビュー。2025年7月に公開された映画『仮面ライダーガヴ』にカリエス役で出演。
Release Information
「Get-go!」 2025.9.27 on sale
デビュー記念日にリリースする通算52枚目シングルは、再会への喜びや感謝、未来への希望が込められた、爽快&キャッチーな楽曲。映像DISCには、ATSUSHI 893日ぶりのEXILEライヴステージ復活となった『EXILE LIVE TOUR 2025”WHAT IS EXILE”』 FINALの歴史的ライヴ映像を収録。