グループ16人の個性を引きだして、一年にわたり書籍化する大型プロジェクト「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」。連載8回目は、グループのリーダーを務める、パフォーマーの陣。16人という大所帯のチームを10年にわたりまとめてきた彼の「愛されリーダー哲学」に迫る。

1994年大阪府生まれ。THE RAMPAGEのパフォーマー、そして同グループのリーダーをメンバーのLIKIYAとともに務める。2017年、1stSINGLE「Lightning」でメジャーデビュー。グループ内でMCを担当することが多く、そのトークスキルを活かし、ラジオやバラエティ番組などで活躍中。2年ぶりとなるオリジナルアルバム『(R)ENEW』が2025年3月5日(水)に発売。
「意識、無意識、当たり前」
これはメンバーの(与那嶺)瑠唯のおばあちゃんに教えてもらった。最初は意識的にやっていたことも、やり続けているうちに無意識に習慣化されていく。挨拶や感謝、当たり前のことこそ、忘れてしまわないように積極的に行うように心がけています。
「死ぬこと以外かすり傷」
座右の銘のひとつとして常に胸にある言葉。よいことも悪いことも全部経験、結局は自分のプラスになるという考え方です。失敗したり、思い描いていた結果にならなかったとしても、それを引きずることは時間の無駄。どうやったらプラスに持っていけるのか俯瞰して考えるのが、ステップアップするための近道です。
「“ふざけている”、“アホやな”は最高の褒め言葉」
これはHIROさんに昔、言われたことがあるんです。大阪人の僕にとっては褒め言葉で、自分の存在意義を認められた気がして嬉しかった。人ってまじめになりすぎるとトーンダウンするし、物事に真正面から向き合い続けるとしんどくもなる。場を和ませるための笑いをとって平和な空気にしたほうが、いい方向に進むこともあるなって。
「馬鹿を見たって正直者でいたい」
きっと僕は“正直者が馬鹿を見る”と言われる側の人間。でも、そんな馬鹿な話ないでしょ、と抗って生きている。だから、間違っていると思ったら、メンバーでも、目上の方であったとしても真っ向からぶつかっていく。仕事をするうえでの“熱量”をごまかしたくないから。ただ、伝え方はよく考えて行動する。“普通”や“当たり前”は人それぞれだから、お互いを尊重するための伝え方がコミュニケーションの一番の肝。
「何でやろ?」
何が起きても“何でやろ”って思考するのがクセ。嫌な人に対峙した時も、メンバーと意見が食い違った時も、その瞬間は負の感情になったとしても、すぐに“何でこうなった?”と考える。物事にはすべてそうなった理由があるから、ひとまず落ち着いて“何でやろ”って原因の根本を探り、現実的な戦略を検討するのが最短で成長できるコツだと思っています。
「笑う門には夢宿る」
“笑う門には福来る”が僕のもうひとつの座右の銘。ここまで続けてこられたのは、自分の心が一番ワクワクすることを選んできたから。そして、どんなに苦しい場面もどこか面白がれる心があったから折れずに乗り越えてこられた。自分だけではなく、周りのみんなを楽しませるために行動したい。多くの人を笑顔にすることが僕の今の夢であり、目標です。