グループ16人の個性を引きだして、一年にわたり書籍化する大型プロジェクト「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」。連載6回目は、ボーカリストとして“言葉”に深く濃い想いをのせて発信しているRIKU。読み手を鼓舞し、時に癒やす365の言葉に溢れた著書には、GOETHE読者にも刺激的なパワーワードが並んでいる――。
みんなで乗り越えたから最強のチームになれた
パワフルなハイトーンボイスと豊かな表現力でTHE RAMPAGEを牽引するボーカリスト、RIKU。近年、舞台や映画、ラジオパーソナリティなど活動の幅を広げ、いずれも高い評価を受けている。
「映画への出演は、悩みました。演技経験が浅い自分が受けてもいいのかなって。でも、最初にオファーをいただいた時に思ったのは、『やってみたい!』でした。ならば、その気持ちに正直になろうと。そうなったら、もうやるしかない。決断は、『やってみろよ!』という、自分への宣戦布告のようなもの。決断することで、迷いが吹っ切れ、がむしゃらに頑張れる気がします」
このエピソードからもわかるように、RIKUは、熱くストイックで、挑戦心に満ちた男だ。
「子供の頃から負けず嫌いだったけれど、このグループ入ってから、それが、より強まりました。いろんな試練にぶち当たってきたからかな」
結成からメジャーデビューまで約3年の期間を要し、全国各地の商業施設などでライヴを行う“武者修行”や過酷な合宿も経験。「もう無理だと100万回は思った」と、明かす。
「でも、僕も含め、誰ひとりとしてあきらめませんでした。夢をかなえたいという熱量が同じ、負けず嫌いの集団だったんでしょうね。そうやって、みんなで乗り越えたからこそ、最強のチームになれたんだと思います」
チームですべきは“思いやり祭り”
個性豊かな16人が集まっているだけに、衝突したことは幾度となくある。だが、今は異なる意見が出たら、双方のよいところを合わせて新たな案を生みだすなど、“前向きな落としどころ”を見つけて結束する。
「そうなれた理由? 10年苦楽をともにした蓄積もあるけれど、お互いへのリスペクトが大きいかな。いい仕事をするには、相手を好きになるのが一番! 自分より年下でも経験が浅くても、絶対いいところがあるはず。それを見つけて好きになる。相手を理解したい、受け入れたい、という気持ちになると、ポジティブな方向に進むと思います。で、キャリアがある人は、自分のスキルや経験を周りの人に分け与える。チームで“思いやり祭り”をしちゃえばいいんです」
そう明るく言い放ち、人懐っこい笑顔を浮かべる。彼がチームにいるだけで、場が盛り上がるのは、想像に難くない。現在30歳、組織では中間管理にあたる年齢の彼が理想とするのは、どんなリーダーか。
「後ろで『ああしろ、こうしろ』と指図するんじゃなく、先頭きって動いてくれる人。そんなリーダーから、『力を貸してくれ』と言われたら、全力でやりますよ。むしろ、時々は泣き言を言って、頼ってほしいくらい(笑)」
そもそも、「リーダーは特定する必要はなく、各メンバーが得意分野でチームを引っ張っていけばいい」とも、彼は言う。THE RAMPAGEは、まさにそれで、LIKIYAと陣というリーダーはいるものの、グループ以外の活動では、芝居なら誰、MCは誰のように、各メンバーがグループ代表として得意分野で力を発揮し、それが、グループにも還元されているのだと。
「僕の武器はメンバーで、彼らがいるから闘えるし、僕も、みんなにとっての使える武器でありたい。“自分のため”と“チームのため”はイコールなんです。
結成から10年経ちましたが、まだまだ現状には満足していません。個人としてはソロデビューをしたいし、グループとしても、もっと上を狙いたい。これからもガンガン行きますよ!」
『RIKU365』より――
自分を満足させない。それが、原動力!
決断は己への宣戦布告。迷える自分を奮い立たせ、突き動かしてくれる。
すべての仕事は、必ず「誰かのため」につながっている。
やり切ってゼロ点は最高。やらずにゼロ点は最低。
僕の武器はメンバーで、彼らがいるから闘える。だから僕もみんなにとっての、使える武器でありたいんだ。
着用衣装:ニット¥326,700、パンツ¥250,800、ネックレス¥326,700、ピアス¥143,000(すべてボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン TEL:0120-60-1966)