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2024.05.03

中国重慶帰りの西野亮廣が、“どんどん田舎になる日本”に危機感。海外では今「日本に発信しても得しない」という雰囲気が漂い、情報が入ってきていない!?

23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。世界を視野にいれた挑戦を続ける西野さんは、頻繁に世界各国に足を延ばし“世界の現実”に触れている。今回は、そんな西野さんが「日本人のヤバさ」について語る。今すぐ、根本的な意識改革が必要かもしれない! 今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ■連載『革命のファンファーレ』から『夢と金』とは

【連載  『革命のファンファーレ』から『夢と金』】

今日は、【どんどん田舎になる日本】です。

第143回 インターネットで回ってくる情報は「過去の行動履歴や購入履歴や検索履歴から、あなたのためだけに選ばれた情報」であって、「世界の情報」ではない! あなたはその危険性に気づいていますか?

西野亮廣

「外貨を稼がないとヤバくない?」にはいくつか意味がある

先日、YouTubeチャンネルの撮影でタレントのMEGUMIちゃんとメチャクチャ久しぶりに会いました。
そういえば僕のことを「西野君」と呼ぶ数少ないタレントさんでして、というのも、MEGUMIちゃんとキングコングは芸能界の同級生で、お互いデビュー1年目ぐらいの時にレギュラー番組をご一緒させていただいていたんです。

なので、話が弾んだわけですが、中でも面白いなぁと思ったのが、最近は「美のカリスマ」的な感じですが、同時に、映像作品も色々と手掛けられていて、それもあって、チョコチョコと海外に行っているみたいなんです。

そんな彼女から「外貨を稼がないとヤバくない?」という言葉が飛び出てきて、日本のタレントさんで、そんなことを言う人、あまり聞いたことがないのでメチャクチャ新鮮でした。
日本と海外と行ったり来たりしていると、やっぱりそこは強く感じるんだと思います。

表現者・クリエイターとして「外貨稼がないとヤバくない?」にはいくつか意味があって、シンプルに「食っていけなくないっすか?」という意味もあるのですが、「『知らないものに興味を持とうとしない』どころか、知らないものをすぐに否定したがる日本人の買うもの(選ぶもの)が固定化しているから、そこに合わせてしまうと、表現の幅が狭くなってしまう」という焦りも少しあるのかなぁと思います。

ちょっと話は飛びますが、先日、『毎週キングコング』で、先日行った重慶(中国)ブラリ旅の振り返りトークをしたんです。【動画はコチラ

そこで梶原さんが「60歳になったら、一旦セミリタイアして、海外を観てまわりたい」と言ったのですが、それに対して僕が「だったら、今、思い切って1年休んで海外を回って、いろんな情報や価値観を仕入れた後に、仕事復帰して、61歳まで働いた方が、仕事や発信に厚みが出ませんか?」と提案させていただいて、そこから『毎週キングコング』としては珍しく、「いや、マジでこれからどうしていこっか?」といった話になりました。

MEGUMIちゃんの問題意識と若干重なる部分があったんです。

何も知らない島国の人間として島国で生きるか、色々と知った上で島国で生きるか?

ここが今日の本題です。

あらためて皆さんと考えたいのは、「このまま何も知らない島国の人間として島国で生きるか、色々と知った上で島国で生きるか?」という問題。

ちなみに、最近どこに行っても人でゴッタ返しているじゃないですか?

今年の春休みの新幹線とか本当にヤバかった。

コロナが完全に明けた感じがあります。

一方で、僕は先月1週間は中国にいたんですけど、日本人とは1人も会いませんでした。

万里の長城やら、武隆の国立公園やら、それなりにメジャーな観光地にも行ったんですけども、日本人が1人もいませんでした。

で、仕事柄、ニューヨークにいることも多いのですが、日本人とはほぼ出会わないんです。

これは僕の感覚値なのかもしれないと思って、調べたんですけども、日本政府観光局によると、2023年の年間の日本人出国者数(推計値)は『962万4100人』で、コロナ禍からは回復しているんですけども、コロナ前(2019年)の出国者数は2000万以上いたみたいで、移動が完全に回復したのにも関わらず、海外に出る人の数はコロナ前の半分以下になっているそうです。

ちなみにパスポートの保有率はコロナ前(2019年)は、23.8%で、コロナでググッと下がって、コロナ明け(2023年)は回復するかと思いきや、コロナ禍からの横ばいで、17%だそうです。

まぁ、「円安」の影響がかなり大きいんだと思います。

「円安」だし、くわえて、日本の教育は、「銀行に貯金しなさい」だから、ほとんどの日本人は「円」しか持っていないから(価値が目減りし続けている『円』に盲目的に投資してしまっているから)、身動きがとれない状況にある。

「海外に行きたくても、高くて行けない」という。

で、「知らないことに興味を持とうとしない、どころか、知らないものを叩く」がお家芸になってしまっているので、(僕が知っている)海外では今、「日本に発信しても得しないよね」みたいな雰囲気が薄らと漂っている。

つまり、「そもそも日本に情報が入ってきていない」という話です。

「じゃあ、僕たち日本人は今この瞬間に何ができるか?」という話なのですが、まずは、「どうやら私達は、何も知らないらしい」ということを自覚することだと思います。

インターネットで回ってくる情報は「何も知らない私が興味のある情報(過去の行動履歴や購入履歴や検索履歴から、私のためだけに選ばれた情報)」であって、「世界の情報」ではないということを自覚することだと思います。

皆それぞれに事情はあるから、なんでもかんでも「海外に行け」とは思わないけれど、やっぱり僕は日本が好きだし、日本人が好きなので、どんどん遅れていく姿はあまり見たくなくて、現在地を把握する努力だけは放棄して欲しくないと思います。

  

  

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西野亮廣「夢と金」
撮影:鞍留清隆

  

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お知らせ!『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!

『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
5月11日(土)に香川、
5月13日(月)に埼玉、
5月16日(木)に宮城、
5月30日(木)に宮城、
6月27日(木)に東京、
8月12日(火)に関東近郊でそれぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報

よろしくお願いします。

 

西野亮廣氏ポートレイト

西野亮廣Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。

●国内最大となる、約4万人の会員数を誇る有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)「西野亮廣エンタメ研究所」はこちら
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■連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』とは
猛烈な勢いで仮説・検証・実行・改善を繰り返し、多彩なプロジェクトを成功させてきた西野亮廣さん。ベストセラー『夢と金』の著者でもあり、現代の日本において、ビジネスパーソンがベンチマークすべき人物の筆頭といえる西野さんの“今”をお届けする連載。

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『革命のファンファーレ』から『夢と金』

猛烈な勢いで仮説・検証・実行・改善を繰り返し、多彩なプロジェクトを成功させてきた西野亮廣さん。ベストセラー『夢と金』の著者でもあり、現代の日本において、ビジネスパーソンがベンチマークすべき人物の筆頭といえる西野さんの“今”をお届けする連載。

TEXT=西野亮廣

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