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2023.09.04

本当の"強さ"の正体は"やわらかさ"。一流クリエイターや社長と接して分かったこと

放送作家、NSC(吉本総合芸能学院)10年連続人気1位の桝本壮志のコラム。

NSC講義中の桝本氏。

強い=強固という固定観念を捨ててみよう

強い人になりたいですか?

メンタルが強い人、ストレスに強い人、打たれ強い人……とても憧れますよね? 

僕の学校(NSC)でも、「強い人になりたい」という願望をもっている10~20代の生徒がとても多いです。

先日、彼らに「じゃあ、どうすれば強い人になれるかな?」と聞いてみると、こんな返答がありました。

  • ランニングやジムで、体を鍛える。(10代男性)
  • 若いうちは苦労を買って、精神を鍛える。(20代男性)
  • 食習慣や睡眠を見直し、生活を整える。(20代女性)

私たち日本人は、「勉強」という言葉に「強」という字が入っているように、“強さ=苦労して身につけるもの”と考えがちです。さらに、「かたい信念」「かたい意志」や、「図太さ」「肝が太い」といった言葉からも分かるように、“強さ=厚みのある強固なハート”という思考になりがちです。

しかし、僕の経験則だと真逆。「強い」の正体は、「かたい」でも「太い」でもなく“やわらかい”。心や精神は「固形」より“液状”のほうが快活に過ごせるんです。

では、今週もそのポイントを押さえながら、やわらかくなっていきましょう。

桝本 壮志/Soushi Masumoto
1975年広島県生まれ。放送作家として多数の番組を担当。タレント養成所・吉本総合芸能学院(NSC)講師。

1.本当に強い人の「強い」の正体は「やわらかい」だった

これは、32年間続いた『笑っていいとも!』(フジテレビ)や、『FIFAワールドカップカタール2022』中継(ABEMA)、東京五輪の演出チームなどで、数多くの一流クリエイターやIT社長さんと会議をしているときに、ふと気づいたことです。

対面する前、彼らは立派なキャリアや肩書きを持っているので、押しが強い、意思が強い、我慢強い人というイメージを持っていました。

しかし、みんな偉そうにしないし、言葉づかい、人当たり、発想、全部やわらかい。そう、どんな相手に対しても敬意があるんですね。

世間から羨望され、時代をけん引している強者ほど柔和。“一流=やわらかい”。まずこれを頭に入れておきましょう。

2.勝ち負けへの執着が強い人は2度負ける

職場の同僚や、ライバル同期、競合他社とのコンペ、生きてりゃ常に「勝ち負け」が付きまといます。

勝負に強い人は魅力的ですし、もちろん勝つことは重要ですが、強さに憧れる人は、この勝ち負けへの執着が強くなる傾向があります。

執着が強くなると、1度の勝負で2度負けます。一つは、シンプルな“ゲームにおける敗北”。もう一つは「なんで、あんな奴に負けたんだ?」という”精神の敗北”です。

この2つ目の敗北は、自分や同僚への責任追及というエネルギーに転嫁され、組織をガタガタにしてしまうこともあるので要注意。

リーダーポジションにおける大切なスキルは、勝者よりも敗者になった局面で試され、たとえ負けたとしても、大きく負けない。ダメージを最小化できる人。勝敗を真摯に受け入れ、チームや自分を励ます。そういったやわらかさが必要です。

3.やわらかさこそ強者に挑む最強アイテム

「愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す、やわらかい武器だよ」

大好きな夏目漱石の言葉です。

すごいスキルやメンタルの強さを持っているビジネスパーソンでも、他者の話を面倒くさそうに聞いたり、職場で不機嫌だったりすると、仕事も人材も集まりません。やや能力は劣っていても、愛嬌があって機嫌のいい人に仕事が集まるのが世の常。漱石はそんな現代社会をも言い当てています。

また、強者になろうとする人は、強者の下につくことで自分も強くなろうとします。例えば、不良の社会がそうですね。

しかし、番長の下につくより、いじめられている弱者の味方についたほうが何倍も強くなれる。これが本質。

「強くなる」とは、虎の威を借りて強がることではなく“自分の内面の成熟”にある。そういった思考を育てていくことも大切になるんですね。

それでは、また来週お会いしましょう。

COMPOSITION=古澤誠一郎

TEXT=桝本壮志

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