仕事に邁進するビジネスパーソンが、ふと閃きを得られる場所に毎月ホラン千秋が突撃取材! 話題のスポットを紹介する本連載「ホラン千秋の閃き空間」。今回は、帝国ホテル 東京の「フランク・ロイド・ライト®スイート」へ。

ライトの息吹を細部にまで感じられるスイートは帝国ホテルでこの1室だけで、フランク・ロイド・ライト財団公認。
ライトの意匠を再構築した、世界で唯一のスイート
ラグジュアリーホテルの楽しみと言えば、なんといっても非日常を感じる素敵な部屋に滞在できること。帝国ホテルの客室のなかでも特別なお部屋があると聞き、体験してきました! それが帝国ホテル 東京の「フランク・ロイド・ライト®スイート」です。
ニューヨークのグッゲンハイム美術館などで知られる近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが、日本で初めて設計したホテルが帝国ホテル 二代目本館「ライト館」。この部屋はその「ライト館」にオマージュを込めて、ライトがこれまで手がけた内装や家具などを細部にまで取り入れた特別な空間なんです。

ダイニングルームには、ライト建築でよく見られる背もたれが高いデザインの椅子が。デニムドレス¥61,600(pelleq/TAKU&Co TEL:03-6712-2709) ダイヤイヤカフ(左耳)¥66,000、イヤカフ(左耳)¥46,200、イヤカフ(右耳)¥44,000、ブレスレット¥75,900、ブレスレット¥55,000(すべてHirotaka 表参道ヒルズ TEL:03-3478-1830)
廊下の一番奥にある木製のドアを開けると、そこはもう別世界! 玄関ホールには当時のデザインを再現した大谷石のレリーフが飾られ、ライトデザインの椅子や照明、食器のほか、日本の市松模様を模したステンドガラスや、壁の幾何学模様の象嵌(ぞうがん)装飾など、細部にいたるまでライト建築のこだわりが詰まった設えに。100年前とほとんど変わらない風景に、ホテルが育んできた伝統も感じます。
このスイートは、通常は国内外の賓客用として提供しているのですが、ライト館の開業100周年を記念し、期間限定で宿泊が可能に。滞在中は専属のゲストアテンダントとコンシェルジュが、ゲストをサポート。ライト館のテラコッタや壁が今も残る「オールドインペリアルバー」での100周年記念カクテルや、茶室「東光庵」での点茶サービスも楽しめます。

ライト館で使われていたテラコッタが壁を飾る「オールドインペリアルバー」。

バーの奥には、ライト館の暖炉上にあった壁画が大切に受け継がれている。

ライト館開業100周年記念カクテル「LUGEND(ルジェンド)」。ノンアルコールの「100年の感謝~百(もも)の香りに包まれて」も提供中。
日本文化を愛したライトの意匠を再構築した部屋は、世界でもこのスイートだけ。西洋と東洋の融合が生みだす心地よさと、帝国ホテルの伝統のおもてなしを存分に堪能できる、唯一無二の滞在になるはずです。

滞在中は本館4階にある茶室「東光庵」で点茶も楽しめる。

ライト館時代の貴重な展示も。
帝国ホテル 東京
宿泊プラン「フランク・ロイド・ライト®スイートで極上のひととき」
料金:1泊¥1,400,000~(朝食つき、税サ込。宿泊税別。最大4名まで)
期間:2024年3月31日の宿泊まで(年末年始・特別催事期間を除く)
内容:オールドインペリアルバーにてライト館開業100周年記念カクテルを提供(1泊につきひとり1杯)、東光庵での点茶サービス(1泊につきひとり1回、事前予約制)、季節のフルーツや野菜を使用した朝食をシャンパンとともに部屋にお届け、ミニバーのフリードリンクほか
住所:東京都千代田区内幸町1-1-1
TEL:03-3504-1251(客室予約係)
ホラン千秋/Chiaki Horan
1988年東京都生まれ。趣味は韓国ドラマ鑑賞。『N スタ』(TBS系、毎週月~金曜15:49~19:00 ※地域により異なる)にて月~木曜のキャスターを務めている。