PERSON

2022.12.30

ウェレンドルフのジュエリーが世界中で支持される理由とは

創業家が代々紡ぎだしてきた物語によって生まれた 至高のジュエリーが、世界中で支持される理由とは。ロゴに刻まれる“WAHRE WERTE(本物の価値)”のスピリッツを4代目当主に聞いた。

ウェレンドルフ CEOのクリストフ・ウェレンドルフ氏

Christoph Wellendorff
1964年ドイツ・プフォルツハイム生まれ。欧州企業に勤務ののち、シュツットガルト大学でMBAを取得。’91年にウェレンドルフに入社。’96年に先代当主である父ハンスペーターより委譲され、4代目当主となる。現在は兄であるクリストフが経営を、弟のゲオルグがジュエリーの製作現場を担当し、ともに手腕を振るう。

いつの時代も普遍的な家族への愛がクリエイションの原点であり、原動力に

「われわれの創作の原点であり、最高のジュエリーを生みだす原動力は“愛”です」

インタビューの冒頭、開口一番にこう語ったのは、ドイツの高級ジュエリーマニュファクトリー、ウェレンドルフの4代目当主兼CEOのクリストフ・ウェレンドルフ氏。2023年に創業130周年を迎える老舗ジュエラーの言葉にしてはややロマンティックすぎるように思えるが、世界中の王室や富裕層から絶大な支持を得るその魅力を紐解くと、「FROM LOVE. THE BEST.(愛を込めて最高のジュエリーを作り上げる)」を掲げるクリエイションの神髄が見えてくる。

「ブランドの創設以来、常に自分の家族への愛から創作のインスピレーションを得てきました。自分の妻を最高のジュエリーで驚かせたい、妻が喜び、気に入って初めてお客様に提供するジュエリーになるというわけです。現在、ブランドのアイコンになっているシルクコーデルのネックレスは、『シルクように柔らかいゴールドのネックレスが欲しい』という私の母エヴァの要望を父ハンスペーターがかなえたもの。そして、ふたつめのアイコンであるマジックリングは、息子のアレクサンダーが誕生した際に妻のイリスへのサプライズとして弟のゲオルグと私が生みだしたものです」

ウェレンドルフ Golden Rainbow. Fine 制作風景

ウェレンドルフ Golden Rainbow. Fine

Golden Rainbow.Fine
K18YGのリングに、高潔なダイヤモンドとカラフルなエマイユ(エナメル)のキューブをあしらった新作リング。光を受けてキラキラと虹色に輝きながら回転するリングは、熟練したゴールドスミスの手による逸品だ。

かくもスイートなストーリーを背景に持つジュエリーは、ゴールドスミス(金職人)による妥協のないクオリティや精巧・精密さといった完成度の高さはもちろん、パーソナルであるからこその揺るぎない“信頼”をも生みだしていると彼は続ける。

「ドイツで4代続くファミリービジネスであるということも、私たちの強みだと思っています。家族愛や絆は、いつの時代でも普遍的であり尊いもの。それらがジュエリーのクオリティの高さと相まって本物の価値となる。ウェレンドルフがお客様に信頼される最大の要因は、そこにあるのだと私は確信しています」

今回の来日でも、特別な瞬間をジュエリーで記憶に留めるストーリーを日本の顧客から聞いた4代目。「私たちはその瞬間のために、愛を込めた最高のジュエリーを作り続けるだけです」と笑顔にも誇らしさがにじむ。

問い合わせ
ウェレンドルフ・ジャパン TEL:03-6434-8070

TEXT=畠山里子

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