広告代理店に勤務しながら、週末を利用して世界各地を旅してきたリーマントラベラー・東松寛文氏。世界中の“おいしい”を知る東松氏が、仕事を円滑に運ぶための潤滑油になる手土産3品を紹介!
誰にでも愛される定番ながら”ひと捻り”あるものを
「手土産の鉄則は、相手に寄り添うこと。週末を利用して海外旅行を始めたばかりの頃、フィリピンの離島で買った雑貨を同僚のお土産にしたことがあるんですが、全然喜んでもらえなくて(苦笑)。今振り返ると、異国の地でテンションが上がった僕が『いい!』と思ったものを、日本で日常を過ごしている人に受け入れてもらうのは難しいですよね」
以来、手土産をはじめ、誰かに何かを贈るは、独りよがりにならないよう相手の好みや状況を考えて選ぶようにしているそうだ。
「ベースは、奇をてらったものではなく誰もが好きそうな定番。それでいて、パッケージが洒落ているとか限定品といったプラスαがあるものをセレクトしています」
クライアントや仕事仲間に手土産を渡す機会も多い東松寛文氏にとって、手土産は、仕事をスムーズに進めるためのサポートアイテムにもなっている。
「これは僕自身の経験ですが、嬉しいと思える手土産を贈ってくれる人は、仕事もできるんですよ。どんなに美味しくても、ひとり暮らしの人に賞味期限が短い生菓子を8個も10個も贈ったら、かえって迷惑。そんなセンスも配慮もない人とは、仕事をするのが不安になりますよね。逆に、相手の期待値を超えてくるような手土産を選べば、評価も上がるはず。手土産は、『この人と仕事をしたい』と思わせるファクトのひとつだと思います」
リーマントラベラー・東松寛文のとっておきの手土産3選
1.
「世界でここだけ」な究極の限定品
木挽町よしや 「リーマントラベラー特製どら焼き」
日頃お世話になっている相手に最上級の感謝を示すなど、「ここぞ!」という場面で選ぶことが多いのが、1922年創業の老舗和菓子店のどら焼き。それも、「リーマントラベラー」という焼印を入れた、東松氏だけのオリジナルだ。
「『他の人には真似できない究極の限定品を』と探しまくり、見つけたのがこれ。歌舞伎座の裏にあり、歌舞伎役者や芸能人も御用達なだけあって、味そのものも抜群においしいんです。店には、役者さんや企業などいろいろな焼印が飾ってありますが、派手な色を使っているのは『リーマントラベラー』くらいですね(笑)」
2.
5つ星ホテル発というスペシャル感を届ける
マンダリン オリエンタル 東京「ブレンドティー」
世界中の産地から選りすぐった茶葉が並ぶ「LUPICIA」と、5つ星ホテル、「マンダリン オリエンタル 東京」のコラボから生まれたブレンドティー。中国福建省産の烏龍茶をベースに、ベルガモットで柑橘系の香りをプラスしている。
「ホテルで初めて飲んだ時、ラグジュアリーな香りと味に感動し、以来、鉄板の手土産のひとつになっています。烏龍茶という日常使いできるお茶で、値段もお手頃なので、相手に負担になりません。しかも、世界を代表する一流ホテルのオリジナルティーという特別感もありますからね。仕事でもプライベートでも活躍するアイテムです」
3.
老若男女に愛される定番アイテム
近江屋洋菓子店「フルーツポンチ」
「その時期やタイミングにしか手に入らないものを渡すと、なお喜ばれます。このフルーツポンチは、毎朝市場で仕入れるその季節ならではの厳選したフルーツを使っていて、季節ごとに違う味が楽しめます。老若男女に好まれますし、大人数で分けられるので、ホームパーティーに持参することが多いですね」
フレッシュフルーツを用いているものの、シロップにつけているため賞味期限が5日と長めなのも手土産向き。1884年創業の老舗らしい、レトロなパッケージにもテンションが上がる。
「実はここ、自宅の近所なんです。思い立った時にすぐに買いに行ける店をいくつか持っておくと便利ですよ」