日本茶を世界へ。その実現に向けて中田英寿が試飲を依頼したのは、世界一の美食都市・東京のレストランシーンを率いる料理人たちだった。果たして、HANAAHU TEA(ハナアウ ティー)が世界と戦える勝算はあるのだろうか。東京・神楽坂の3つ星日本料理「虎白」の店主・小泉瑚佑慈氏に訊いた。
中田英寿が手がけたほうじ茶は、吸地や炭の香りに合う逸品
2008年に創業した「虎白」は、厳選食材を自由なスタイルで活かした、現代的な日本料理が人気の3つ星レストラン。コロナ以降に始めたお昼の営業ではノンアルコールを希望するゲストが多く、店主の小泉瑚佑慈氏は以前から出していた京番茶に加え、水出し烏龍茶も提供するようになった。
「食事中に飲むお茶は旨味が強いと疲れてしまうので、旨味は強くないことが大切だと思う。その点、京番茶と水出し烏龍茶は旨味が強すぎなくていい」
そう語る小泉氏は、ほうじ茶も同様にノンアルコールのラインナップに加えたいと考えていたが、冷やしても美味しいものはなかなか見つけられなかった。そんな時に、中田氏から紹介されたのが「HANAAHU TEA」だった。
「試飲した時、まず値段に見合った品格があると感じました。味わいがきれいで旨味が強すぎず、料理を邪魔しない。和食だけでなく、あらゆるジャンルに合うと思います」
「虎白」の料理では出汁や炭焼き、揚物と相性がいいのだとか。
「お椀の吸地には鰹の燻した香りがありますので、ほうじ茶は合うと思います。焼物などの炭を使った料理も、味わいの相乗効果が楽しめそうですね。冷たいほうじ茶のすっきりした味わいは口の中をリセットしてくれるので、油との相性もよさそうです。お客様にも、いろいろな料理とともに楽しんでいただけると思います」
Kohaku
住所:東京都新宿区神楽坂3-4
TEL:050-3138-5225
営業時間:12:00~、17:00〜
定休日:日曜・月曜・祝日
席数:カウンター6席、テーブル18席
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