THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルとして、また俳優として活躍の幅を広げる川村壱馬。初のフォトエッセイ集『SINCERE(シンシア)』の撮影で、ロサンゼルスに同行し、すっかり打ち解けた統括編集長の舘野晴彦が、川村のプライベートの顔に迫った。動画連載「2Face」とは……
自分で写真を選ぶ!? 新しい写真集のカタチ
ファンから熱狂的な支持を受けながら、これまでグループ活動以外、あまり多くを語ってこなかった川村壱馬が、自身について深く内面もさらした初のフォトエッセイ集『SINCERE(シンシア)』。この写真集に収録しきれず、泣く泣く掲載を見送った未収録写真150点の中から自由にセレクトし、世界にひとつだけの一冊をつくれる『SINCERE My Edition(シンシア マイ・エディション)』が絶賛発売中だ。
自分の好きな写真を自分の好きな大きさで配置することが可能。フォトエッセイ集『SINCERE』には収録されていない衣装の写真もあり、出版界でも新しい取り組みとなる。
「このお話を聞いた時、めちゃくちゃ嬉しかったです。そんなことができるんですねと素直に驚きました。写真を選ぶ時間も楽しんでいただけるかなと思っています」
『SINCERE』の撮影では、川村とともにロサンゼルスに行った統括編集長の舘野。なかでもお気に入りのシーンは、海辺で撮影した1枚という。撮影中、空も海も砂浜も燃えるようなオレンジ色に染まり、幻想的な写真に仕上がった。
撮影の道中でさまざまな話をするなか、やはり深掘りしてしまったのが恋愛の話。
イベントのトークやSNSなどで川村の話にたびたび登場する“オカン”。ファンの間では、よく登場する“オカン”は、実は彼女のカモフラージュではないのか? という噂もある。そんな“オカン”の正体についてたずねてみた。
「間違いなく僕を産んでくれた母です(笑)。血がつながっている関係だからこそ、照れくさい時もありますし、素直になれないこともあります。
仕事をしていくなかで、HIROさんの背中、所属するLDHの方向性もとても大切にしていますが、根本にあるのは母親の背中だと感じるんですよね。母は、誠実さをとても大切にしている人だと思います。
自分では、きちんと対応していると思っていることも、母に話をすると『それで大丈夫なの? 』と心配されることがあります。とても細かいところまで考えているんですよね。
そのような目線で僕を見てくれていることによって、とても守ってくれているんだなと感じます。世話を焼くというよりは、見守ってくれているという感覚でしょうか。道を踏み外さないように、いつも声をかけてくれる存在です」
川村が時折口にする”オカン”とは、実の母親であり、人生の道標ともいえる存在。人との接し方ひとつをとっても、川村の実直さが伝わってくる。その姿勢は、恋愛観でも変わらない。ガールフレンドができた時は、その相手と結婚したいと迷いなく答えた。
「本当に結婚したいと思って、お付き合いをして、それでうまくいかなかった場合は仕方がないと思いますが、最初からふわっとした気持ちでお付き合いすることはないと思います」
川村壱馬のプライベートの顔は、自身が進む道を支えてくれる人への感謝を忘れない、謙虚な姿勢が表れた顔だった。
Kazuma Kawamura
1997年大阪府生まれ。2014年「VOCAL BATTLE AUDITION 4」でグループ候補メンバーとして選出され、’17年にメジャーデビューを果たす。'18年にドラマ『PRINCE OF LEGEND』で“ヤンキー王子・弟”こと京極竜役で俳優デビュー。初フォトエッセイ集『SINCERE』が幻冬舎より絶賛発売中。'22年9月9日公開の映画『HiGH&LOW THE WORST X』でメインキャラクターの花岡楓士雄役を務める。
Haruhiko Tateno
1961年東京都生まれ。'93年、創立メンバーの一人として幻冬舎を立ち上げて以来、各界の著名人たちの多彩な作品を世に出し続ける。2006年に「GOETHE」を創刊し、初代編集長も務めた。
動画連載「2Face」とは……
各界の最高峰で戦う仕事人たち。愛する仕事に熱狂する姿、普段聞けないプライベートな一面。そんなONとOFFふたつの顔を探ると見えてくる、真の豊かな人生に迫る。