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2022.09.08

【川村壱馬】映画『HiGH&LOW THE WORST X』原作者のひと言で決めた役づくり

THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル・川村壱馬。2022年9月9日には、主演を務める映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』の公開がスタートする。アーティストとしてだけでなく、俳優としても活躍の幅を広げる川村の仕事人の顔に、統括編集長の舘野晴彦が迫った。動画連載「2Face」とは……

川村壱馬氏

“格好つけない”が川村流の役づくり

3人のボーカルと13人のパフォーマーからなる総勢16名のグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE。そのボーカルを担当する川村壱馬は、2014年に芸能事務所LDHが開催した「VOCAL BATTLE AUDITION 4」でグループ候補メンバーとして選出され、’17年にメジャーデビューを果たした。デビューから5年、現在は役者としても活動の幅を広げ、’22年9月に公開のHiGH&LOWシリーズ最新作『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』ではメインキャラクターの花岡楓士雄(はなおか・ふじお)役を務めている。

ひと足早く映画を見た統括編集長の舘野。川村が演じた花岡楓士雄は天真爛漫で好奇心旺盛、そして周りの人を惹きつける人間味を持つ魅力的な存在だ。そんなカリスマ性のある役を演じる際に、どのように脚本を読みこみ、受け止め、役づくりに入ったのか。演者としての向き合い方を聞いた。

「2019年公開の前作の時から花岡楓士雄役をやらせていただいています。もともと僕自身、前作では脚本、今作では原案・キャラクター設定を手がけた髙橋ヒロシ先生原作の『クローズ』『WORST』の作品が大好きで。髙橋ヒロシ作品のキャラクターに対する理解はファンとしてありました。それも大きな部分を占めていると思います。

それに加えて今回は、“自分の親は髙橋ヒロシ先生だ”というくらいの気持ちで演じました。先生が生んでくれたキャラクター、花岡楓士雄をまっとうしたいと思って挑みましたね。

そこでキャラクターの設定などを改めて自分のなかで整理したのですが、まったく格好つける必要がない役なのだと気がつきました」

川村壱馬氏

花岡楓士雄を演じる川村。求められることを、納得するまで自分自身に落としこみ、表現している。 
©2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 ©髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX

「自分自身アーティストとして、格好つける時はありますし、格好つけたいなと思う自分もいる。でも、この『HiGH&LOW THE WORST X』への思いは本気だったので、自分がどう見られるとか、恥ずかしいな、という思いはまったくなく、すんなりと役に入れました」

花岡楓士雄を演じる際は、格好つけない。そう答えを出した川村の役者魂に火をつけたのが、髙橋ヒロシ先生からの驚きの質問だったと振り返る。

「髙橋先生と一緒に食事をした際に『壱馬! 鼻くそほじれるか? 』と聞かれ、咄嗟に『それくらいします! 』と即答しました。でもその時に、そういうことだよなって、自分のなかでストンと腑に落ちたんです。そのひと言の重みをすごく感じました。

『ダサいところもあって格好いい』と髙橋先生は撮影前に話してくれましたが、人間らしさを追い求めた結果、僕が演じた花岡楓士雄が生まれました」

腑に落ちるまで、自分のなかにキャラクターを落としこむ

これまで川村のライヴにも何度も足を運んでいる舘野。近くで見ているからこそ、役者としての顔と、アーティストとしての顔の違いに驚き、まるで骨格すら変えているのではないかと思うほどその表現力の幅広さに驚くという。そんな川村に、“仕事による色分けの方法”をたずねた。

「まず、いただくお仕事の世界観やキャラクターに、とても興味があるというのが大きいです。

ライヴなどにも、コンセプトがある。そのコンセプトを軸に、曲順や映像、衣装やヘアメイクなどをスタッフと話し合って決めていきます。最初に決めたコンセプトに合わせて、アイデンティティ=自分らしさや個性を、仕事ごとに変えるよう心がけています。

ライヴ用の映像も、ライヴに合わせた衣装やヘアメイクで撮影して一貫性を持たせる。徹底して、コンセプトやテーマの軸を通すようにしています。

それはお芝居でも同じで、いただいた役のビジュアルや性格を自分のなかに落としこむ。“このキャラクターはこういうことはしないよな”など、その時その時で、自分のなかでしっかり腑に落ちるまで、考えるようにしています」

インタビューのなかで、何度も川村が口にしたのが“まっとうしたい”という言葉だ。アーティストでありながらも、自分を表現するのではなく、与えられた仕事の世界観を完璧につくりあげたいという職人気質な面が色濃く伝わってくる。

最後にそんな川村にとって、”仕事とは何か”を聞いた。

「今いただいている仕事は、仕事という感覚はないです。ありがたいことに、楽しいことや好きなことの延長のような気持ちでやらせていただいています。

もちろん仕事という自覚や責任は感じていますが、その思いよりも、好きだったり、楽しかったり、もう愛情のほうがずっと強いんです。今までいただいたお仕事に対しての、愛情が強くて。これからも愛情を持って取り組めるように自分の意志を持って仕事をしていきたいです」

目の前の仕事に対し、自分自身が納得するまで掘り下げていく──。川村壱馬の仕事人の顔は、まじめで一途に仕事に向き合う、ひたむきなアーティストの顔だった。

映画ポスター

『HiGH&LOW THE WORST X』
2022年9月9日(金)全国ロードショー。シリーズ累計観客動員556万人・興行収入78億円突破、男たちの友情と熱き闘いを様々なメディアで描く「HiGH&LOW」シリーズと、累計8000万部突破・不良漫画の金字塔「クローズ」「WORST」(原作・髙橋ヒロシ)の、2大最強コンテンツ・クロスオーバー映画『HiGH&LOW THE WORST』の続編。前作に引き続き、今作でも原案・キャラクター設定を髙橋ヒロシが務め、前作で激突した鬼邪高校と鳳仙学園をはじめ、鬼邪高を狙う新たな高校や新キャラクターが次々と登場。シリーズ史上最大の頂上決戦となる一作。 ©2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 ©髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX

Kazuma Kawamura
1997年大阪府生まれ。2014年「VOCAL BATTLE AUDITION 4」でグループ候補メンバーとして選出され、’17年にメジャーデビューを果たす。’18年にドラマ『PRINCE OF LEGEND』で“ヤンキー王子・弟”こと京極竜役で俳優デビュー。初フォトエッセイ集『SINCERE』が幻冬舎より絶賛発売中。’22年9月9日公開の映画『HiGH&LOW THE WORST X』でメインキャラクターの花岡楓士雄役を務める。

Haruhiko Tateno
1961年東京都生まれ。’93年、創立メンバーの一人として幻冬舎を立ち上げて以来、各界の著名人たちの多彩な作品を世に出し続ける。2006年に「GOETHE」を創刊し、初代編集長も務めた。

動画連載「2Face」とは……
各界の最高峰で戦う仕事人たち。愛する仕事に熱狂する姿、普段聞けないプライベートな一面。そんなONとOFFふたつの顔を探ると見えてくる、真の豊かな人生に迫る。

過去連載記事

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COMPOSITION=石原正也

TEXT=田中美紗貴(ゲーテ編集部)

PHOTOGRAPH=荒谷優樹(ゲーテ編集部)

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