ハワイを代表する料理人たちは、己を鼓舞して前進をしていた。彼らの現在の心境、そして次の目標に迫る。【特集 涙するハワイ】
ハワイの食材を追求する。その大切さに改めて気がついた
ハワイの食材を使った創作料理で世界を魅了してきたMWレストランが、ベロシティに店舗を移したのは2021年4月。建物の1階は『アーティゼン by MWレストラン』としてパシティエ・ミシェルさんのスイーツを味わえるカフェ、2階ではレストランというスタイルに。
「2年でハワイの食文化は変化しました。海外に行けなかったので、ローカルの人が海外の料理に挑戦するように。メキシカンが人気で、私たちも取り入れ始めています」(ウエイドさん)
もともとウエイドさんがつくってきた「ハワイ リージョナルキュイジーヌ」とは、ハワイの食材を使いながら、多様な国の食文化を融合させたもの。その本質をさらに突き詰めている。
「自給自足の意識が高まり、ローカルのファームが増えました。積極的にコラボして食材を集めていますよ。今週はマカハから、マンゴーを130キロ仕入れました」(ミシェルさん)
この2年の新たな試みとして、テイクアウトや、オリジナルのドッグフードも展開した。
「今、お客さんがお店に戻ってきてくれた。新しいものも考案しつつ、シグネチャーメニューで久しぶりに皆さんをお迎えしています」(ウエイドさん)
Wade Ueoka
Michelle Karr Ueoka
ともにオアフ島生まれ、レストラン『アラン・ウォンズ』出身のシェフ・ウエイドさん、パティシエのミシェルさん。2013年MWレストランを開店。ふたりは夫婦でミシェルさんは9月に出産予定。
MW Restaurant(エムダブリュー レストラン)
住所:888 Kapi‘olani Blvd.Commercial Unit, Suite 201,Honolulu
TEL:808・955・6505
営業時間:11:00~14:00(火曜~金曜はテイクアウトのみ)、17:00~21:00(火曜~日曜)
COORDINATE=Mike Kelly