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2022.07.29

【西野亮廣】サービス内容がコモディティー化した現代社会。「社会利益」と「企業利益」を分けて考えられない人や会社は存続できない!

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話ししたことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】

今日は「社会利益と企業利益を繋げよう」というテーマでお話ししたいと思います。

第53回 「社会利益」をもたらすだけで「企業利益」に繋げていない企業に、未来はない――という深刻な現実

西野亮廣

「パーパス」をインストールするために必要な2つの工程

「メッセージが大事だよね」というようなことは、以前から言わせていただいて、そしてYouTube講演家の鴨頭さんも「企業のパーパス」について言及されていました。
「パーパス」というのは「目的」のことですね。

「ウチの会社(チーム)は何の為にあるのか?」を明確にしていくことが大事だということを、まぁ、皆、あの手この手で言っています。
なぜ、今、「パーパス」が重要視されているかというと、インターネットでこれだけ繋がりきってしまうと…サービスの「機能」に関しては、どこもドッコイドッコイで、機能で差別化を図ることが難しくなって、昔のように「機能検索」に引っかかることがなくなってきた…というところから始まり…次に、「どうせ同じようなものを、同じような値段で買うのならば、誰から買うか?」という考えの「人検索」が台頭してきて、「機能」から「意味」の方にズズズッと動いた。

で、僕らは、その「人」を選ぶ理由には、「お世話になっている人」「応援したくなるストーリーを持っている人」などなど、いろいろあると思うのですが、おそらく、それらの上位互換が「パーパス」なんですね。
「結局、この人、この会社は、商売を通じて、社会に対してどんなイイことをしようとしているのか?」というのが、個人や会社を品定めする際の項目に入ってきた。

この「パーパス、大事っす」というのは世界的な流れというか「現代の結論」なので、もちろん、全員がインストールしておかなきゃいけないことだと思うのですが、インストールする上で、2つほど「踏まなきゃいけない工程」があると思っています。

1つ目は、「個人や企業の『目的』が重要」というのは、あくまで、「機能で差別化を図りにくくなってきた」という前提の上に成り立っているものである…ということですね。
つまり、「ウンコ味のカレー屋さん」が「ウチのパーパスはぁ〜」というのは勘違いもイイところで、パーパスの前に、まずは「ウンコ味」を改善して、「美味しいカレー」を提供しないといけない。
「機能で差別化を図りにくくなってきた」とはいえ、機能でブッちぎりに負けている個人や企業はちゃんといるので、まずは「機能の合格ラインに乗せる」ということですね。

次に(ここからが本題なんですけども)、チームの皆で「パーパス」について議論する時に、「目的を持とう!」というだけじゃなくて、「企業の目的を明確にすることによって、どういったルートを辿って、企業に利益がもたらされるのか?」というところも共有しなきゃいけない。

「社会利益」がどういうルートで「企業利益」になるのか?

もう少し噛み砕いてお話しします。
社会にとってイイこと(=社会貢献の結果)を「社会利益」、企業にとってイイことを「企業利益」という呼び方をした時に、「社会利益をもたらすだけで、企業利益に繋げていない企業は、お金が回らなくなって倒産するので、社会利益ももたらせなくなっちゃう」という現実がある。

多くのSDGs系や、スピ系の団体が、まさにそれで、すごく崇高な理念を掲げて、素敵なメッセージを発信していて、社会利益をもたらしているのかもしれないけれど、企業利益に繋げていないし、チームメンバーも「自分達の社会貢献が、どういった形で、自分達に金銭的な利益をもたらすか?」がイメージできないままやっちゃってるので、半年もすればジリ貧になって、活動がフェードアウトしていく…というパターンが多いです。

たとえば、ブロードウェイだと「トニー賞」という舞台界のアカデミー賞があって、そこでは、時代に合っているパーパスを掲げている作品が選ばれるんです。
もちろん「圧倒的に面白い」というのは大前提です。
今年だと『A STRANGE LOOP』という「Black Lives Matter」の流れを汲んだ作品が作品賞を取ったんですけども、そうすると、翌日から『A STRANGE LOOP』は、すごい客入りで、面白いのが、お爺ちゃんお婆ちゃんが多いんです。

つまり、観光客だけじゃなくて、地元の人もものすごく足を運ぶんです。
ブロードウェイでは、もう誰の目にも、社会利益と企業利益が繋がっていることが分かる。
だから、ブロードウェイに参戦するカンパニーは「どんなメッセージを届けるか?」という議論に体重が乗るんですね。

メッセージが重要だということを皆が理解するには、繰り返しになりますが「社会利益をもたらすことが、どういうルートを辿って企業利益をもたらしてくれるのか?」ということを、チーム全体が把握しておく必要がある。
そして、これはリーダーの仕事ですね。

リーダーがちゃんと理解して、スタッフ全員が腹落ちするまで、「ここで、これをやれば、こうなって、こうなるでしょ」をちゃんと説明してあげなきゃいけません。

「いやいや、今日の話って、エンタメ畑の人に限った話でしょ?」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、全然そんなことはなくて、サービス内容がコモディティー化した今は「人検索」になるし、間違いなく「メッセージ検索」になります。

「あなたや、あなたの会社が、どんなメッセージを届けているか?」

それ(社会利益)こそが、サービス内容がコモディティー化した現代社会に、あなたや、あなたの会社が存在する理由になるので、自分達のメッセージを見直し、届ける相手によってチューニングしていくことが大事だと思います。

現場からは以上です。

 

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8月6日(土)に大阪、
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8月20日(土)に熊本、
9月4日(日)に岐阜で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
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会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報

よろしくお願いします。

 

西野亮廣氏ポートレイト

西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員170万人、興行収入24億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。

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TEXT=西野亮廣

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