周囲に造形物はいっさいない、自然に囲まれた「海」。そこに身を置き、遊びに興じる時間は、仕事とはまた違う充足感と喜びをもたらしてくれる。SBC メディカルグループ代表 相川佳之氏が語る、海遊びの魅力とは─。【特集 海を愛するエグゼクティブたち】
SBC メディカルグループ代表 相川佳之氏「船は一度に多くの人を笑顔にしてくれる」
美容外科・皮膚科をはじめ、AGAクリニックや不妊治療など、グループ総数120院を率いる、SBC メディカルグループ代表、相川佳之氏。湘南や横浜のみならず、ハワイやロサンゼルス、フィリピンのマリーナにも愛艇を持つ、無類の船好きとして知られている。
「13年ほど前、親しい美容師さんに髪を切ってもらっていたら、彼が、『これからクルーザーを買いに行く』というので、興味本位でついていったんですよ。そうしたら、その船がすごくきれいで、海の上も気持ちがよくて。たちまち虜になりました」
すぐに船舶免許を取得し、10年前、25フィートの中古艇を購入。以来、フィッシングボートから大型クルーザーまで、何艇もの船を所有。そのなかには、石原慎太郎氏や裕次郎氏が所有していたヨットも。現在は国内外に15艇ほど係留し、目的に合わせて使い分けているそうだ。
「もちろん基本ルールはありますが、海の上は信号がないから自分の思うままに自由に航行できます。太陽を浴び、風を受け、周囲に何もない海上を走る開放感は他には代えがたいですね。ふだんはクリニックの四方を囲まれた空間にいるせいかな。
それに、クルマだとせいぜい5、6人だけど、船の場合は25フィートでも14人、105フィートなら50人ほど乗れますからね。友人や仕事仲間、スタッフにその家族など、大勢を招いてクルージングすることもありますが、みんなすごく喜んでくれるんですよ。そんな笑顔を見られるのも船の魅力ですね」
医療で多くの人を幸せにし、笑顔になってもらう。その想いは、船を愛する理由にもつながっているようだ。
「欧米では、船を数日間チャーターして楽しむ文化があります。そんな遊び方が日本でも広まることを願っています」
Yoshiyuki Aikawa
1970年神奈川県生まれ。日本大学医学部卒業後、癌研究所付属病院を経て、2000年に湘南美容クリニックを開院。『僕が湘南に小さなクリニックを開業し、20年で「101院、年間来院者数230万人」の医療グループに拡大できた理由』等、著書多数。