挑戦し続けるビジネスウーマンを紹介するシリーズ「In the Office」。今回は、食を軸とした総合プロデュースを行うソルトグループでさまざまな施設の運営・開発に携わる井上由貴さん。In the Office117。
「みんなの力を最大限に発揮できるよう尽力したい」
兵庫で生まれ育った井上さんが大学卒業後に入社したのは大阪に本社を置く大手ハウスメーカー。その営業として2年働いた後に転職したのは、まったくの畑違いであるブランドプロデューサー・柴田陽子氏の事務所だった。
「柴田さんのもとで修行を始めたのは24歳の時。その当時は私が最年少でした。パワーポイントもろくに使えない状況で入って、最初は本当に辛かった(笑)。そこからホテルや商業施設などのプロデュース案件のアシスタント業務や柴田さんの秘書も務めたり、さまざまなことを経験しました」
そのなかでも特に印象深かったのが2019年にオープンした東急プラザ渋谷のプロジェクトだ。
「柴田陽子事務所が施設のコンセプト開発を手がけていたのですが、それに加えてテナントもいくつかプロデュースしていたんです。そのひとつが和菓子スイーツブランド『tamayose』。その商品開発のためにいろんなおかきを買い漁って、一時期はおかきばかり食べてました(笑)。商品を作る工場とかもいろいろ見てまわりましたね」
柴田陽子氏のもとで働いた3年間は自分自身の仕事や人生観について考えさせられるものだったという。
「仕事上のスキルはもちろんなのですが、働く女性としての生き方を叩き込まれました。柴田さん含め、先輩方の仕事ぶりや仕事に対する意識の高さを見て、かっこいいな、と。仕事って、人生を豊かにするんだなっていうことを痛感しました」
現在働くソルトグループでは、有名飲食店が集まるメンバーズラウンジ「EAT PLAY WORKS」の経営企画・開発・運営のほか、不動産バリューアッププロデュース、地方創生プロデュース、グループ全体のコーポレートPRなどさまざまなプロジェクトに携わる井上さん。
「私は1人でなんでもできる体質ではないんです。みんなで話し合いながら物事を進めたいタイプ。小さい頃からなぜだか人と人の間に入って調整することが多かったこともあり、チームをまとめたりする役割は得意な方だと思います。この会社のなかでも、いろいろなタイプのメンバーの橋渡しとなってみんなの力を最大限に発揮できるよう尽力していきたいです」
Q1.初対面の男性で気になるところは?
――服装と声
Q2.寝る前に必ずすることは?
――メディテーション。ルームスプレーで香りを整えてから行います
Q3.座右の銘を教えてください
――「迷ったら困難な道を選べ」
Q4.人生で一番のドジは?
――海外旅行に行くのにパスポートを忘れたこと
Q5.あなたにとって仕事とは?
――ライフスタイル
Yuki Inoue
1994年兵庫県生まれ。大手ハウスメーカーの営業を経て、ブランドプロデューサー・柴田陽子氏の事務所へ。その後、食を軸とした総合プロデュースを行うSalt Groupに入社。柴田氏のもとで学んだ経験を活かし、広尾「EAT PLAY WORKS」などの施設の運営・開発に携わる。インスタアカウントは@yuk128
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