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2022.04.19

男盛りのアラサーアスリート! テニス・内山靖崇、バスケ・渡辺雄太、水球・志水祐介の道──連載「コロナ禍のアスリート」

まだまだ先行きが見えない日々のなかでアスリートはどんな思考を抱き、行動しているのだろうか。スポーツ界に暮らす人物の挑戦や舞台裏の姿を追う連載「コロナ禍のアスリート」から、テニス、バスケ、水球界を率いる挑戦者たちの戦いをまとめて振り返る。※2020年、’21年掲載記事を再編

トップ100入りで冠大会新設! プロテニスプレイヤー内山靖崇の青写真

新たな一歩を踏み出したアスリートがいる。男子テニスで世界ランキング90位の内山靖崇(27=積水化学)が、故郷の札幌市で国内テニストーナメント「ウチヤマ・カップ」を新設した。北海道テニス協会との共催で、第1回は2020年9月に開催予定だ。賞金総額300万円は国内トップクラスの規模。自らトーナメントディレクターを務め、スポンサーや出場選手の確保に奔走している。

「前々から地元に何か恩返ししたいと考えていましたが、成績が出ていないうちは"テニスに集中しろ"という意見が絶対に出る。世界ランキングが100位に入ったので形にしてもいいかなと思いました。自分のキャリアで得たことを下の世代に還元したい」

2019年10月21日発表の世界ランキングで初めて100位以内に突入。その後は2桁順位をキープしている。日本男子で100位の壁を突破したのは錦織 圭(最高位4位)、杉田祐一(同36位)、松岡修造(同46位)、西岡良仁(同48位)らに続き8人目。プロ転向直後の18歳からの目標をクリアしたことで、トーナメント新設の構想を形にした。

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今季の開幕を迎えたNBAで新たな契約を勝ち取った渡辺雄太の反骨心

最高峰の舞台で3シーズン目を戦う権利を得た。NBAラプターズは20日、渡辺雄太(26)とツーウエー契約を結んだことを発表した。渡辺は21日に会見に臨み「(プレシーズンマッチの)3試合目が終わった直後に、コーチとGMから“チームに残す”と言ってもらえた。素直に嬉しかった。しっかりアピールできれば今まで以上にチャンスは増えると思う。今シーズンが楽しみで仕方がない」と表情を崩した。

ツーウエー契約はNBAと傘下の下部Gリーグチームの両方でプレーできる契約。本来は最大45日までNBAチームに登録ができる規定だが、コロナ禍による特例で今季は72試合中50試合までNBAのロースター(登録選手)入りが可能となる。帯同日数の制限も撤廃され、年俸も一律44万9155ドル(約4600万円)に定められた。ツーウエーで各チームが同時に契約できるのは2選手まで。対象はNBA在籍年数4年未満の選手に限られる。この契約で同一チームに所属できるのは最大2シーズンという条件も付く。渡辺は昨季までプレーしたグリズリーズともツーウエー契約を結んでいた。

渡辺はラプターズの開幕前キャンプに無保証の最低年俸でNBAではプレーできないエグジビット10契約で参加した。プレシーズンマッチ全3試合に出場し、1試合平均で10分に満たない出番で4.7得点、3.7リバウンドを記録。フィールドゴール成功率57.1%、3点シュート成功率60%をマークした。

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東京五輪開催を信じて海外移籍を決断した”水球の大黒柱”志水祐介の挑戦とは

Licensed by Getty Images

垂れ込めていた暗雲が、さらに厚みを増してきた。新型コロナウイルスの感染拡大により今夏に延期された東京五輪の開催に対する悲観論が年明けから加速している。米国の有力紙や通信社が相次いで中止の可能性に言及。国際オリンピック委員会(IOC)元副会長で名誉委員のケバン・ゴスパー氏(87=オーストラリア)は開催可否の判断を国連に委ねることを提案した。2020年3月にはゴスパー氏の延期主張直後に1年先送りが決定しており、無視できない発言だ。

世論調査では、中止と再延期を合わせた今夏開催への反対意見が80%以上を占める。開幕まで残り200日を切った段階で五輪出場枠の40%以上が埋まっておらず、予選の開催も不透明。五輪をめぐる状況は日を追うごとに厳しさを増している。

逆風の吹く中、東京五輪を競技人生の集大成と位置付けて海を渡るアスリートがいる。水球男子日本代表の大黒柱、志水祐介(32=ブルボンウォーターポロクラブ柏崎)がセルビアの強豪レッドスターへの移籍を決断した。首都ベオグラードに本拠地を置くクラブで、'12-'13年には欧州チャンピオンズリーグを制覇。'20年にはセルビアカップで優勝している。'16年リオデジャネイロ五輪で金メダルに輝いたセルビア代表にも多くの選手を輩出する世界的な強豪だ。

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TEXT=木本新也

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