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2022.04.03

【葉加瀬太郎・前編】フィールドは日本ではなく世界! グローバルに通用する人間力の育て方──連載「イノベーターの子育て論」Vol.5

日本のビジネス界やエンタメ界を牽引するイノベーターたちがいかにして育ち、自身の子をふくめた次の世代の才能を育てているのか、その“子育て論”に迫る本連載。第4回目はヴァイオリニストの葉加瀬太郎氏の子育て論・前編。クラシックやポップスといった垣根を超え、さまざまなジャンルのアーティストとコラボするなど、唯一無二の存在として活躍する。1999年に結婚したタレント、高田万由子氏との間に一男一女がいるが、その子育てもまた型破りだ。幼い頃から「自立」を求めてきたという葉加瀬流の子育てとは?

葉加瀬太郎コンサートツアー2022、秋ツアー全国34会場44公演が開催決定!  詳しくは公式HPまで。

「ルールは守るな!」が葉加瀬流

現在22歳の長女と中学3年生の長男、ふたりの父親である葉加瀬氏。

子育てのモットーをたずねると、「子供たちが生まれてからずっと、いわゆる“父親らしいこと”は何もしていないですよ。僕自身が、中学生くらいの気分で生きていますからね。ある時期から、娘の方がお姉さんになってしまったくらい(笑)」と。

「子供のしつけや教育は、家内がしっかりやってくれていますからね。強いて言えば、僕の役割はガス抜き。ああしなさい、こうしなさいは一切言わず、とにかく子供の側につく。むしろ、家内が子供たちに『ルールは守りなさい』と教えれば、僕は、『ルールは守るな』と、反対のことを言う。世の中、いろんな考え方、生き方があるのだと伝えたいので」

2007年、長女が7歳、長男が1歳のときに、家族でロンドンに移住した。そこには、「子供たちに広い世界を見せたい」という想いもあった。

「子供には、世界にはいろんな人がいて、いろんな価値観があるということを、早くから知ってほしかったんです。極端な話、漢字が書けなくても、いろんな人とコミュニケーションをとれる方が、人生はずっと楽しくなると思うんですよ。自分を振り返っても、今こうして葉加瀬太郎があるのは、たくさんの人との良きご縁、ネットワークのおかげですからね」

大人の言うことはうのみにせず、疑ってかかれ

ユニークな子育ては、それだけに留まらない。返事にしても、「はいはーい」と答えるように教えているとか。「『はい』は一回!」と叱られてきた身としては、その真意が気になる。

「大人の言っていることを鵜吞みにしてほしくないんですよ。それでは、何も生まれませんから。とくに息子に対してはそう。そもそも、大人が言っていることすべてが正しいとは限らないし、間違っていることもたくさんあるはず。なので、まずは疑い、自分の頭で考えてほしい。『はいはーい』って、その感じが出ているでしょ(笑)」

自分で考え、行動し、その責任も自分で持つ。子供たちには、幼い頃から「自立」を求めてきたというわけだ。

「立ち入り禁止の場所があったら、入ってもOK。ただし、自分の意志で入るのだという覚悟を持ち、その結果どんなことが起ころうと、自分で引き受ける。人生は、そうやって自分で切り開くものだから」

そんな子育ては、確実に子供たちに届いているようだ。長女は、幼い頃から習っていたヴァイオリンをすっぱりと辞め、イギリスの大学で薬学と脳科学を専攻。長男は、12歳の時に「社長になりたい」と、フィッシュアンドチップスを販売するフードトラックの会社を起業するなど、二人とも、我が道をたくましく歩み始めている。

「娘も息子もそれぞれやりたいことを見つけているのは嬉しいですね。子供がしたいと思うことは、とにかく全力で応援する。親がすべきは、それだけだと思います。もっとも、僕が子供に対して好き勝手言えるのは、家内がしっかり教育してくれているというのが大前提。ここ、大事なところです(笑)」

親子は上下関係ではなく、対等な“チームメイト”。葉加瀬氏が楽しげに語る子育て論からは、そんな一家の様子が垣間見える。後編は、対等だからこそ深い絆で結ばれている葉加瀬親子の日常について語ってもらおう。

後編「ダメ出しはしない。好きなことに打ち込んでいる姿を見せるだけ」はこちら

Taro Hakase
1968年大阪府生まれ。'90年にヴァイオリニストとしてデビューし、2002年、レーベルHATS設立。4月3日の富山より「オーケストラコンサート2022 ~Symphonic Session~」(全国12会場15公演)を開催中。
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TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=舛田豊明

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