「九州の魅力をもっと多くの人に知ってほしいんです」--黒木啓司さんのそのひと言でスタートしたのが本連載”啓印(ケイジルシ)”だ。宮崎出身であり、2017年には九州発のエンタテインメントプロジェクト「THE NINE WORLDS」を立ち上げた九州ラバー・黒木さんが九州各地を訪問。そこで出会ったさまざまなヒト・モノ・コトに太鼓判(=啓印)を押していく。
第一回 福岡のトップ料理人・福山剛シェフの世界観に酔う!
柔らかくも切れ味鋭いフレンチ
記念すべき最初の啓印は、世界中のグルマンの間で話題のフレンチ「La Maison de la Nature Goh」のオーナーシェフ、福山剛さんだ。
「剛さんとは’17年の『九楽舞博多座』でご一緒してからのお付き合い。九州男児の男気とフレンチのスマートさを併せ持っている人です」と黒木さんは話す。
福山さんが提供するのは、九州の食材を使った創作フレンチ。芸術的な盛りつけもさることながら、器に有田焼を用いるなど、”和”の要素を取り入れたクリエイティヴな料理の数々は、まさにエンタテインメントと呼ぶにふさわしい唯一無二の世界観だ。
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第二回 『豚そば 月や』の透明な豚骨スープ
豚骨の概念を覆す新感覚の淡麗系ラーメン
豚骨ラーメン王国・福岡にあって今、話題を集めているのが、昨年中洲にオープンした「豚そば 月や」。”豚骨=白濁”というイメージを覆すその清湯スープが、ふたつ目の啓印だ。
「濃厚な豚骨ラーメンも好きなのですが、この豚そばを食べてからはすっかりドはまりしてしまいました。こんなに透明なスープなのにもかかわらず、深いコクや旨みをしっかりと感じることができる。あっさりしていながらも豚骨特有のパンチもある、”クリア豚骨”です」
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第三回 生命の連続性を感じる”かみさまがすまう森”
チームラボ猪子寿之が仕掛ける自然に描くデジタルアート
今回の啓印は、佐賀県武雄市の御船山楽園にて開催中の「チームラボ かみさまがすまう森」。最新のデジタルテクノロジーを駆使し、さまざまなプロジェクトを手がけるチームラボが、悠久の時を経て形作られた巨石や森を美麗なアート作品へと昇華させた。
御船山楽園は1845年に開園した国登録記念物の名勝地で、ツツジと紅葉の名所としても知られる。50万㎡もの広大な池泉回遊式庭園で5回目を数える本展の見どころは、自然とアートの優美な融合だ。
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第四回 感動を”淹れる”気鋭の茶師・松尾俊一
異色の経歴を持つ茶業家が立ち上げたブランド「EN TEA」とは?
佐賀県の嬉野を拠点に活動する茶業家・松尾俊一さん。5代続く茶農家に生まれるも、茶の仕事を始める前は脳科学を学び、言語聴覚士として働いていたという異色のキャリアの持ち主だ。
2017年、さらなるお茶の魅力を発掘し世界に発信すべく、「EN TEA」というブランドを立ち上げた。松尾さんが目指すのは、円(=縁)のように人と人をつなぐお茶づくりであり、日本茶文化のアップデートだ。
黒木さんは茶畑を訪問し、松尾さんの淹れるお茶を飲みながら話に耳を傾ける。
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