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2021.07.19

東京ドーム24個分! 三重県・多気町に壮大なるリゾートVISONが誕生!

プロジェクトの開始からおよそ7年。民間企業と周辺6町が連携し、三重県多気町の山々を切り崩してつくった東京ドーム24個分もの大きさの未来型商業施設、VISON(ヴィソン)がいよいよ始動する。周囲の人たちを次々と味方につけて、この施設を実現した男の手腕とはーー。

立花 哲也氏

7月20日オープン! 日本の食と文化が集結した大スケールのリゾート

飄々とした足取りで、自ら手がけた商業リゾート施設、ヴィソン内を見て回るのは、アクアイグニス代表の立花哲也だ。ヴィソンがあるのは、自然に恵まれた三重県多気(たき)町。敷地面積は東京ドーム24個分に相当するおよそ119haで、空の上からでないと全貌が見渡せないほど広い。そのうち開発面積は約半分の54ha。そこに飲食や雑貨などを扱う68の店舗やホテル、産直市場、温浴施設、農園などが誕生。その光景は、さながら施設名の由来である“美村“つまりは美しい村のようだ。

施設は4月末から7月にかけて順に開業。未来に向けて数々の試みが進行中や構想中でもある。この壮大なプロジェクトをパティシエの辻口博啓(ひろのぶ)氏とともに牽引するのが、立花だ。

若い頃からひとつひとつ実績を積み重ねて、今の立場を築き上げた立花。高校卒業後の進路として志望していたのは芸大への進学だった。陶芸を学びたかったのだが、受験に失敗し、19歳の時に地元の建設会社でアルバイトを始めることになる。

「最初はしかたがなくといった感じでしたが、現場には人情があって、やったことはちゃんと評価されるし、やればやるほど収入が上がる。性に合っていたのか、どんどんのめりこんでいきました。仕事をバンバン覚えて、すぐに現場監督になって、全部自分でできるようになったので、20歳の時に会社をつくり、ひとりで独立したんです」

経営は順調で5年後には社員40人規模になり、公共工事の仕事も請け負えるようになった。

「建設会社の親方でありながら、自分で監督もすれば、重機も運転するし、測量もする。なんでもやりました。やっぱり現場をやれないと誰も信用してくれないし、人もついてこない。自分はやらずに口だけ出すのはダメなんです。これは飲食業でもサービス業でも、ほとんどの仕事に通じることだと思います」

その後、仕事で付き合いのあったメーカーの社員寮を運営することになり、そこからビジネスホテルの経営に乗りだした。さらには後継者のいない温泉宿を購入し、事業を引き継ぐことに。これがのちに地上げによって移転し、癒やしと食の総合リゾート「アクアイグニス」として2012年に生まれ変わった。

この時に立花は、地方の温泉宿に平日も客を呼ぶためにはスイーツが起爆剤になると考える。そして、どうせお願いするなら世界一のパティシエにしたほうがドラマチックだろうと思い、それが誰なのか周囲に聞いて回った。皆の口から出てきた名前が、辻口氏だった。

「人づてに辻口さんを紹介してもらい、自由が丘にある彼の店『モンサンクレール』に足を運びました。ただし、多忙を極める方なので行ってもほぼ会えないし、会えても名刺だけ渡して終わり。そんなことが半年にわたって続きましたが、8回目でついに話を聞いてくれたんです」

突破口を開いた立花は、辻口氏を三重県菰野(こもの)町の現地に招く。そして、この場所で苺農園を併設したパティスリーを開きたいと熱弁を振るい、世界一のパティシエを口説き落とした。加えて辻口氏の紹介で「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフ、さらには「賛否両論」の料理人、笠原将弘氏をも巻きこみ、アクアイグニスを、年間110万人を集客するほどの成功に導いた。

サンセバスチャン市と提携! ヴィソンを食の聖地に

このアクアイグニスの人気に注目したのが、そこからクルマで1時間ほど離れた同県多気町の久保行央町長だ。江戸時代の本草学者、野呂元丈(げんじょう)の出身地であることから、薬草を軸にした町おこしをしたいと語る町長に立花は心を打たれ、ヴィソンのプロジェクトが幕を開けた。

「辻口氏とも相談し、お伊勢参りの行き帰りにも立ち寄れるように、高速道路から直接来られる場所はないんですか? と町長に聞いたら、今のヴィソンの場所を提案してくれました。その際に、町も一緒に開発に携わり、国と交渉して高速道路とつながるようにするからと言ってくれたので、プロジェクトをともに進めることになったんです」

ただし、立花はアクアイグニスと同様のことを同じ三重県内でするつもりはなかった。辻口氏とどうせやるなら圧倒的スケールの今までにないことをしようと話し、一緒に土地を購入して準備を進めた。そして考えたのが、ヴィソンを食の聖地にすること。美食の街として知られるスペインのサンセバスチャン市を地方再生の世界モデルと位置づけ、同市と多気町で「美食を通じた友好の証」を締結した。

2017年、サンセバスチャン市長を表敬訪問した際、「美食を通じた友好の証」を取りだし、サインをもらうことに成功。

「三重は松阪牛や伊勢海老に代表されるように食が充実。そこで、サンセバスチャン市に無理を承知でお願いすると、20分だけ表敬訪問は受けるけど、姉妹都市といった協定は結ばない。なぜなら、サンセバスチャン市は世界中から、その依頼をされているからと。それでもよければ来てくださいと言われたんです。多気町長と辻口氏と3人で現地に飛びました。協定書を隠し持って。現場では市の担当者から絶対に姉妹都市の話はしないようにと釘を刺されていましたが、市長と30分ほど話していたら担当者が席を外したんです。その隙に食材の宝庫である三重の素晴らしさを精一杯話して、協定書へのサインを依頼。すると、市長が『これにサインしたら帰ってくれるんだな?』と言うので、すぐに帰りますと答えたら笑いながらサインをしてくれた。僕たちのプロジェクトに興味を持ってくれたんですね」

これを機に友好関係が築かれ、その後、市長は多気町を訪問。ヴィソンにはサンセバスチャン市で人気の3つのバルが日本で初めて出店することになった。

現地の人気バルが日本初出店することにつながった。

辻口氏との出会いもそうだが、こんな調子で少しでも可能性があれば、そこから道をこじ開けることを立花は得意とする。ヴィソンの全68店舗も、通常は他に出店しないところばかり。7年かけて自ら口説いてきた。

「困難があっても僕は全然こたえないんです。ピンチを乗り越えるのが大得意だし、そうなる前になんとかしているつもりです。とにかくたくさん動いて多くの人に会う。他人が1回しか行かないところを何回も行く。するとさらに人と出会え、みんなに助けてもらえるんです」

自分は大学を出ていないし、大きな会社に所属したこともないと話す立花が、その分、大切にしてきたのは、嘘をつかず、誠実に一生懸命やることだ。

「ヴィソンをやって自慢なのが、建物を自然素材でつくるとか、ナショナルチェーンを入れない、コンビニを入れない、施設内に自販機を置かないなど、自分たちで決めたことをブレずにやり通したことです。だからこそ68店舗の素晴らしい方々にご賛同いただけたんだと思います。伝えていたルールやこだわり、想いを曲げずに、譲らずに、絶対に裏切らないようにやれたのがよかったと思います。1店舗でも例外を許したらダメなんです」

SDGsを大切に考え、100年スパンでの運営を視野に

ヴィソンは立花らが自分たちで購入した土地に築いているため、建物を長期的な視野に立ってつくることができる。

「SDGsを大切に考え、地場産業である林業の継続を支援するため、施設内の建物の多くに木材を使っています。伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)に倣(なら)い、20年ごとに建物を建て直すことはできなくても、定期的に木を張り替えるなどして修繕しながら、50年や100年のスパンでこの施設を運営していく予定です」

ヴィソンに関わるのは、企業だけではない。多気町をはじめ、周辺の自治体である大台町、明和町、度会(わたらい)町、大紀(たいき)町、紀北町とも連携。この施設を通して、内閣府が掲げる地域課題を解決するためのスーパーシティ特区構想の実現を目指している。これは、“まるごと未来都市”の実現を、地域と事業者と国が一体となって目指す取り組みだ。

伊勢たくあんを扱う「林商店」や深海魚を扱う「第十八甚昇丸」など、施設内の店舗を回りながら、毎日のように近況を確認する立花。誰に対しても態度は変わらない。

「将来的には施設内での自動運転、自律式ドローンの活用、遠隔医療クリニック、キャッシュレス・地域通貨への取り組みなどを予定しています。それらをひとつのIDで管理するんです」

ここでの実践で得られたノウハウは6町と共有。地域の活性化や未来社会の実現を目指す。

「我々は、たとえ特区に指定されずに補助金をもらえなかったとしても、今やろうとしていることは民間だけですべてやろうと決めています。6町も含めて、同じ志を持った人たちが集まっているのは強みです」

日本が世界に誇るテクノロジーと食の伝統文化を使って、地域をよくしたいと立花は話す。

「新しいことばかりやって、古いものをなくしてはいけませんから。古くても大事で残さなきゃいけないモノやコトを、新しいテクノロジーで継続、実現させ、再構築していく。それをヴィソンで実現したいんです」

また、ヴィソンをほかの地域のお手本となるプラットフォームにしたいとも考えている。

「食をテーマにすれば、同じプラットフォームでありながら、地域ごとに色が変えられます。例えば、三重県と関西では、醤油も酒も違うし、メーカーも活躍している企業も違う。とれる魚も野菜も肉も違う。だからこそ面白い横展開ができるし、こうした魅力を発信することで、地方が元気になります。これによって、人口や文化の都市部への一極集中から、地方への分散型に変化させたいのです」

いまや全国に複数のプロジェクトを抱えて東奔西走する立花は、週末も忙しく、プラベートの時間がほとんどない。唯一大切にしているのが、ともに暮らす6匹の保護猫との時間だ。

自宅で飼っている6匹の保護猫

多忙な立花が癒やされるのは、自宅で飼っている6匹の保護猫との時間だ。「命を大事にしようとうちで引き取りました。よいことをしないと天国に行けないですからね(笑)」

そんな立花の想いを反映するかのように、2022年にはヴィソン内に大型のペット施設がオープンする。

「ティアハイムと呼ばれるドイツの保護施設を参考に、保護した犬や猫のパートナーが見つかるような場所になる予定です」

曲げずに、ブレずに、正直に。多くの人を仲間に巻きこみながら、日本最大級の商業施設ヴィソンを実現させた立花。時に破天荒ともいえる交渉術を繰りだしながら、これからも地方創生のために全国を走り続ける。

 

7月20日についにオープンを果たす、美しき村VISONの全貌

マルシェ ヴィソン

マルシェ ヴィソン
パリでミシュラン一つ星に輝く、手島竜司シェフが監修する日本最大級の産直市場。一般の客だけでなく、プロの料理人も買いに来る市場を目指す。

スウィーツ ヴィレッジ

スウィーツ ヴィレッジ
パティシエ辻口博啓氏による「コンフィチュール アッシュ」、「マリアージュ ドゥファリーヌ」では、併設の苺ハウスとカカオ農園で地産地消を将来展開。

猿田彦珈琲 伊勢国 多気店

猿田彦珈琲 伊勢国 多気店
国産ヒノキ材を使用した建物は、同社最大規模となる広さ324㎡。ファサードを構成する横並びの窓からは、自然光がたっぷりと降り注ぐ。東海地方初出店。

アトリエ ヴィソン

アトリエ ヴィソン
陶芸家で造形作家の内田鋼一氏がプロデュースするエリア。料理道具の文化を発信し、調理器具などを展示するミュージアムや陶芸工房などを併設。

和ヴィソン 蔵前広場

和ヴィソン 蔵前広場
和食の味を支える米、味噌、醤油、みりん、出汁などのメーカー企業が集結。味噌仕こみ教室を開催するなど「学んで体験できる蔵」を展開するエリア。

和ヴィソン ダイニングホール

和ヴィソン ダイニングホール
3ヵ月ごとに店舗が入れ替わるフードイベント専門のホール。店の看板や写真を排除し、店名をその都度チョークで手書きすることで海外のような雰囲気を演出。

和ヴィソン 旨味広場

和ヴィソン 旨味広場
鮨、天ぷら、うなぎ、すき焼き、蕎麦など、世界に誇る魅力を備えた和食店が揃うエリア。東海地方初出店や新業態の店舗も多く、日本の美食を存分に味わえる。

kiond

kiond
木と森がテーマの体験・体感型施設。ワークショップやアクティビティ、専門書や絵本が読めるライブラリーカフェなどが用意され、世代を問わず楽しめる。

サンセバスチャン通り

サンセバスチャン通り
多気町がサンセバスチャン市と「美食を通じた友好の証」を締結したことに由来。日本初出店となる現地の人気バル3店をはじめ、食を中心に話題の店が並ぶ。

ホテルヴィソン

ホテルヴィソン
全室から雄大な自然の眺めを楽しめる宿泊施設。木と石が印象的なデザインで、露天風呂やテラスディナーなど、多様なプライベートコンテンツを楽しめる。

本草湯

本草湯
多気町の行事や食べ物をもとに三重大学とロート製薬が開発した72種類の薬草湯を、1年を通して楽しめる。ミネラルミスト浴 Le Furoやカフェなども併設。

プライベートヴィラ

プライベートヴィラ
「戸建て隠れ家」がテーマのホテルヴィソンのヴィラ施設。各戸には薬草園に囲まれた露天風呂と外居間を設置。うち1棟は、茶人の千宗屋氏監修の茶室付き。

本草研究所
三重大学とロート製薬が連携し、三重県発祥の本草学を現代の視点と技術で研究する施設。ヴィソン内の本草湯に季節の薬草油を活用した薬湯を提供する。

オーガニック農園
愛農会の村上真平会長監修によるサスティナブルな農園。採れた野菜は、併設する奥田政行シェフ監修のレストランで提供。ともにキユーピーの協力で運営。

VISON

VISON
所在地:三重県多気郡多気町ヴィソン672-1
施設:ホテル・温浴・ミュージアム・ギャラリー・飲食店・製造販売店・物販店・産直市場・農園ほか(68店舗)
敷地面積:約119ha(東京ドーム24個分)
アクセス:クルマで東京から約4時間、名古屋から約1時間半、京都から約1時間半、大阪から約2時間(勢和多気ICすぐ)
※7月1日、名古屋・松阪・伊勢・南紀方面から三重交通バス路線開設予定
詳細はこちら

 

VISONキーパーソンが語る立花哲也

VISONキーパーソンが語る立花哲也

4月29日の第一期オープン時には、ヴィソンを支えるキーパーソンが集結。左からアクアイグニス代表の立花、多気町長の久保行央氏、パティシエの辻口博啓氏、シェフの手島竜司氏、猿田彦珈琲代表の大塚朝之氏、大日本印刷の椎名隆之氏。

・多気町長 久保行央

「うまく乗せられてばかりです(笑)」
発想力、企画力、行動力、そして何より人脈の広さにはびっくりです。全国初の連結許可を受けた民間施設直結スマートインターチェンジ「多気ヴィソンスマートIC」の取り組みや、サンセバスチャン市との「食を通じた友好協定」の締結など、あらゆる場面で立花社長にうまく乗せられました(笑)。すべてに感謝しております。今後は食・健康・癒やしを求めて、国内外から多くの人がヴィソンを訪れることを期待しております。

・パティシエ 辻口博啓

「ともに歩んでいく同志です」
アクアイグニスの立ち上げからの付き合いです。ヴィソンに関しても、最初にふたりで多気町の土地を購入したところからスタートしています。もはやともに歩んでいく同志ですね。立花さんはお酒を飲むとどんどん突っ走って話を進めてしまうことが多く、それを止めるのが大変です(笑)。ヴィソンを成功に導き、地域を元気にするために、これからもやりたいことがたくさんあるので、一緒に頑張っていきたいと思います。

・シェフ 手島竜司

「話す内容はいつもポジティブ」
立花さんとはこれまで視察や営業などで国内外のいろいろな場所をご一緒させていただきました。言動がど直球で行動力があり、いつもポジティブなことを話している印象です。愚痴は聞いたことがありません。何ごとにも前向きで、サンセバスチャンでバル巡りをしてお腹がパンパンになった翌日、ほかの人たちがギブアップするなか、僕に付き合って早朝から立花さんも一緒に分厚いステーキを食べにいった時は、本当に驚きました。

・猿田彦珈琲代表 大塚朝之

「誰にでも誠実で噓がありません」
立花さんは一度も僕らに噓をつきません。誠実です。それが何より立花さんの人格を表していると思います。お店づくりの最初から最後まで、やむをえないルール変更以外は、常に協力的に関わってくれました。今までの出店経験のなかで一番といってもいいくらいです。また、現場で働くスタッフを労い、大事にしてくれるのもありがたいですね。ただし、僕の緊張を和らげようとしてくれているためか、普段はふざけたことしか言いません(笑)。

・大日本印刷 モビリティ事業部 室長 椎名隆之

「諦めませんし、言い訳もしません」
きっかけは立花社長からの電話でした。「スーパーシティ構想って興味ありますか?」という軽い問い合わせに「ありますよー」と気軽に答えた結果、現在、自治体6町、企業27社を取りまとめる役割を担うにいたっております。新しいことへの挑戦はうまく進まないことも多いのですが、立花社長は決して諦めませんし、うまくいかなくても言い訳をしません。オープンな人柄ということもあり、我々企業も信頼感を持って挑戦できます。

 

立花哲也の3つの信条

1. 絶対に諦めない

「仕事で人を口説く場合、コンセプトや考えが合わない時はダメだが、単に話を聞いてくれない場合は、聞いてくれるまで永遠にトライし続ける。決めたらそれしかない」

2. 現場に入って仕事をする

「自分も現場に入って仕事をする。自分ができなければ誰も信用してくれないし、口で言うだけでは、人はなかなか動かない。どんな業種にも通じることだと思う」

3. 地方でもカッコよくする

「地方だからとダサくしたら、どこにでもある商業施設になってしまう。そうならないように施設内から派手な看板や自販機、幟(のぼり)などをなくし、田舎でもカッコよさにこだわる」

 

Tetsuya Tachibana

Tetsuya Tachibana
1974年三重県生まれ。高校卒業後、建設業界に飛びこみ、20歳で独立。その後、温泉経営に乗り出し、複合温泉リゾート「アクアイグニス」、離れ宿「湯の山素粋居」を手がける。今年、三重県多気町に全国初のスマートインターチェンジ直結の民間施設、ヴィソンをオープンした。

TEXT=石川博也

PHOTOGRAPH=鞍留清隆

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