ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」が誕生してから早22年。昨年11月、糸井重里さんの想いを乗せて、運営会社のほぼ日は神田錦町にお引っ越ししました。さらに春にアプリでリニューアル開校する「ほぼ日の學校」もほぼ日本社のすぐ近く、神田ポートビルに教室スタジオを開設。この勝負どころとも言える新たな取り組みについて糸井さんにお聞きしました。
「ほぼ日本社」と「ほぼ日の學校」の場に神田を選んだ理由
「引っ越してきてまだ3ヵ月だけど冒険といえば冒険ですね。でも逆に、普通の生活のある場所に帰ってきた気がするんです」
数年前から糸井さんはある想いを胸に秘めていたといいます。
「地元がある仕事をしたかったんですよね。人が住んでいて、商いをしている、神田の匂いに心が動いた。誰もがいる場所で、皆の楽しいと思うことを吸収したいし、伝えたいし、広くなりたいと思ったんです」
今回私も初めて知ったのですが、神田錦町は少し歩けば、皇居、秋葉原、神保町にも気軽に行けてしまうさまざまな土地の文化が交わる面白い場所なんですね。
「ひとつの色に染まってしまいそうな時、神田はいろんな人と出会って交ざり込むことができる。新旧の歴史、学生と社会人、お店やっている人と勤め人の両極が交じり合っている」
一番の市場調査は自分
人が求めていることや、時代の流れを読み取る糸井さんの嗅覚の源泉とは何なのでしょうか。
「一番見つめているのは自分ですよ。例えば、ほぼ日で開発した『にんじんのジュース(畑deしぼり)』がめちゃくちゃ旨い。僕がゴクゴク飲んで旨いと思うのはどっかで誰かにも重なるわけで。自分に噓をつかないようにして、我慢して何かをしないようにしていればいい。一番の市場調査は自分だと思います」
「ほぼ日の學校」もまた、「人が喜ぶこと」が基準にあることも自然の流れだと頷けます。
「皆、人に会うのが大好き。旅や飲みに行くのも人の話を聞くため。結婚するのだって、人の話を聞くためにしているんだよね、きっと。日本全国いろんな人がいて面白いねって喜んでくれるような仕組みを作ろうとしています。僕が最後に一番やりたい仕事なんじゃないかな」
糸井さんの想いに賛同して、みんなの学校の講師には、幅広い顔ぶれが揃う予定だそう。新しい学校のカタチにワクワクします!
ほぼ日本社
住所:東京都千代田区神田錦町3-18 ほぼ日神田ビル
https://www.1101.com/
ほぼ日の學校
住所:東京都千代田区神田錦町3-9 神田ポートビル2F、3F
https://school.1101.com/