PERSON

2019.12.19

本田圭佑「僕は毎朝5時45分に起きて、優先順位の高い英語から片付ける」

本田圭佑は、言葉を使うことで、自らをインスパイアし、 世界にサプライズを起こす。その脳には どんな言葉が隠されているのだろうか。

やるべきこと、やらなければならないことからやる

毎朝起きるのは5時45分。そこから2時間〜2時間半、英語の勉強をする。このルーティンが始まったのは1年ほど前。英語はずっと勉強してきたので、日常会話やインタビューで困るようなことはない。だが、ビジネスで使うとなるとまだ若干不安な部分もある。今後の人生を考えた時、自分に必要な能力だと思い、改めて勉強し直すことにした。

僕の時間の使い方のルールは明確だ。「やるべきこと、やらなければならないことからやる」。朝起きて、優先順位が高いものから順番に片付けていくようにしている。だから午前中の時間の使い方が大切なのだ。8時には家族で朝食をとり、そのあとはランチまでサッカーの練習だ。

チームが決まらなかった状態でも、コンディションは最高の状態に保ちたかった。明日チームに呼ばれ試合に出場したとしても、そこで結果を出さなければならない立場だからだ。ビッグマウスをビッグマウスで終わらせないために、徹底的に自分を追いこむ。走りこみ、筋トレで身体をいじめ、ボールを使った練習で感覚を養っていた。

英語の勉強もサッカーの練習も決して楽しいものではない。毎朝しんどいなあと感じているし、サボりたいと思うこともある。だからこそ午前中にやるのだ。肉体というバッテリーがフル充電になった状態だから、つらくても毎日乗り切れる。頭を使う英語と身体を使う練習を比べたら、練習のほうが楽だ。だから英語からやる。しんどいものからやらないと、バッテリーがもたないのだ。

午後は、経営者・投資家、そして代表監督の時間だ。スケジュールはなるべくギリギリまで決めないようにしている。スケジュールを敢えてブランクにしておくことで、脳をリラックスした状態に保ちたいからだ。

もちろんこの午後の時間の使い方にも優先順位があり、その順番に片付けていく。僕が今経営しているのは8社。そのほかにも新しいビジネスのプランをいくつも抱えている。常に突発的なミーティングがありうるし、迅速な判断を求められることも少なくない。カンボジアの代表監督として、チームの運営や練習メニューを考えるのもこの午後の時間だ。スケジュールを決めないことで、周りには多少迷惑をかけるが、アイデアが湧くフレッシュな脳を保つためにも必要なことなのだ。

寝るのは、22時頃。毎日全力で走れるように8時間は睡眠をとるようにしている。1日の最後に明日の優先順位を決める。そして目が覚めたら、また英語の勉強から始まるのだ。

僕にとって、今日という日は常に明日のための準備だ。今日のことだけを思っていたら、しんどいからサボりたくもなる。でも明日のためだと思えば、なんとか踏ん張れる。僕はそれをずっと繰り返してきたし、これからもそうしていくだろう。

TEXT=川上康介

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