1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウエアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた熱き男たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「男を起動させる眼鏡#8」。
PERSON 08
タレント/リリー・フランキー
7~8年前のCM出演が切っかけで、初めて作った1本の眼鏡。それをかけて映画館で字幕を見たところ、意外なほどにハッキリ見えて驚いたと語るリリー氏。
「自分の視力の衰えをその時に実感し、以来眼鏡ライフを続けています」
眼鏡をかけて生活することで、徐々に眼鏡が集まりだしたと振り返る。
「"僕=眼鏡"の印象が定着したのでしょう。ことあるごとにいただくようになって。一番思い出深いのは、中居正広さんからのプレゼント。ある音楽番組で共演させていただき、その番組終了時のスタジオに、彼が眼鏡屋さんセットを一式用意してくれたんです。"好きなのを選んで"と言われた時はとても感動しました。4本頂きました」
貰うばかりでなく、人にあげることも多いとリリー氏。
「仕事の現場で"ソレいいね"とかけている眼鏡を褒められ意気投合したら、その場であげてしまうこともあるんです。でも次の日、また同じものが欲しくなって探しに出かけたり(笑)。結局、好きなモノってそれほど変わらない。似たようなフレームばかりが手元に残っています」
これまではクラシカルな黒縁タイプを選ぶことが多かったリリー氏。今回は華奢なメタルフレームかつカラーレンズのモデルをチョイスした。
「最初、色つきのレンズがどう見えるか気がかりでした。しかし、かけてみると意外に落ち着くもの。何か外界と一枚隔てているような安心感があるんです」
眼鏡はある意味"武装"の要素もあるとリリー氏は考える。
「映画などで役を演じる時は、どういう格好でも気にしません。ですが、一個人としてオフィシャルな場に出る時は、少しばかり気恥ずかしいし緊張もする。だからそういった時は、帽子や眼鏡に頼っているんです。この少々クールなメタルフレームも、イイ具合に自分を隠してくれそうなデザインで、とても気に入っています」
Lily Franky
1963年福岡県生まれ。イラストやデザイン、文筆、写真、役者など幅広いジャンルで活躍。2005年に発表した小説『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン』は220万部を超える大ベストセラーに。現在、大河ドラマ『いだてん』に出演中。また、来夏には映画『夏、至るころ』の公開が控えている。
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