今、麻雀界がアツい。理由は、昨年発足した麻雀プロリーグ、Mリーグだ。3人1チームの団体戦で、ユニフォームに身を包み、専用スタジアムで戦う姿はまるでアスリート。そのMリーグの注目選手にフォーカスする。
自分の意思に基づいた 打牌で戦い抜く
2000人超ともいわれるプロ雀士のなかでMリーガーに選ばれたのは、わずか21人。これは、人気と実力を兼ね備える証で、高宮まりプロもそのひとりである。
「ドラフトで名前を呼ばれた瞬間は、"ほ!? 呼ばれた!"という驚きがあって、あとからジワリと喜びも(笑)。未知なる世界には期待も不安もありました」
ほんわかムードの癒やし系キャラだが、雀風は攻撃的。キャッチフレーズは"淑女なベルセルク”だ。ただ残念ながら、レギュラーシーズンは、個人スコア21人中19位と振るわなかった。
「チームメイトのふたりは、麻雀界を代表する実力者。当初は私だけがマイナスしなければ、チームは安泰では? と考え、消極的だったと思います。ある意味でふたりに”甘え”ていた。今年に入ってそれが吹っ切れ、今は、逃げたくない、戦いたいという思いが強くあります」
事実、今年に入ると自団体が開催する地方リーグの優勝を果たし、その優勝者が集まるチャンピオンシップでも優勝を飾る。
「自分の意思に基づく"戦える打牌"が可能になってきた。Mリーグの経験が大きいです」
折しもMリーグのファイナルシリーズ中。ひと皮向けた"ベルセルク(異能の戦士)”が、卓上に舞っていることだろう。
Mari Takamiya
1988年茨城県生まれ。日本プロ麻雀連盟27期生。Mリーグでは、前原雄大プロ、佐々木寿人プロとともにKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。豊満なボディとその美貌からグラビアアイドルとしても写真集やDVDもリリースする。昨年、Mリーグドラフト会議にて第二巡指名。