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2018.12.20

スタジアム外のスポーツマンシップ、今年の頂点は?【HEROs AWARD】

アスリートによる社会貢献活動の輪を広げていくことなどを目的に昨年創設された「HEROs SPORTSMANSHIP for THE FUTURE」(以下、「HEROs」)。今年もっとも「社会とつながるスポーツマンシップ」を発揮したアスリート、チーム、団体を表彰する「HEROs AWARD 2018」が12月17日に開催された。2回目となる今年のHEROs of the year賞は、スポーツを通じて長期療養を必要とする子どもたちに「青春」を与える活動を行うNPO法人『Being ALIVE Japan』に決まった。

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スポーツを通じて、社会貢献の輪を広げる場

社会のため、地域のため、子どもたちの未来のため、競技場の外でもスポーツマンシップを発揮している多くのアスリートたちに注目し、称え、支えていくためのアワード。それが「HEROs AWARD」だ。

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会場に展示された今年の受賞者に贈られるトロフィー

2回目となる今年は12月17日、グランド ハイアット 東京で開催。第1回の昨年は、サッカーの宮本恒靖氏(現ガンバ大阪監督)によるプロジェクト、ボスニア・ヘルツェゴビナのスポーツアカデミー「マリモスト(小さな橋)」がHEROs of the year賞を受賞した。

そして今年は、スポーツを通じて長期療養を必要とする子どもたちに「青春」を与える活動を行うNPO法人『Being ALIVE Japan』がHEROs of the year賞に輝いた。なお、HEROs賞は元プロ野球選手の赤星憲広氏、元マラソン選手の有森裕子氏、プロライフセーバーの飯沼誠司氏、プロサッカー選手の長谷部誠氏、サッカーJ1・浦和レッドダイヤモンズがそれぞれ受賞した。

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赤星憲広氏(右)には、阪神タイガース時代に同僚だった昨年受賞者の鳥谷敬氏からトロフィーが手渡された。

授賞式では、昨年の受賞者が今年の受賞者である6つの団体やアスリートにトロフィーを授与。その後、新たにHEROsアンバサダーに仲間入りしたラグビーの五郎丸歩氏が、HEROs of the year賞を受賞した『Being ALIVE Japan』の名前を呼び上げ、会場から大きな拍手が送られた。

この日は、中田英寿氏、村田諒太氏、佐藤琢磨氏、田臥勇太氏をはじめとする数多くのアンバサダーも出席し、大いに交流を深めた。スポーツに関わる人々が各々の競技団体やチームに縛られることなく、次々と手を挙げ、プロジェクトに賛同していることがHEROsの特徴。アスリートたちが一同に顔を合わせて会話をすることで、社会貢献の輪を広げていく。HEROsの存在意義は、そうした場をこれからも提供し続けることなのである。

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2018年受賞者。(左から)飯沼誠司氏、赤星憲広氏、有森裕子氏、Being ALIVE Japan代表・北野華子氏、浦和レッドダイヤモンズ代表者3名。長谷部誠氏はドイツ・ブンデスリーガのシーズン中のため欠席。ビデオメッセージで受賞の喜びをコメントした。

2018年の受賞は以下の通り。

■HEROs of the year賞■
スポーツの力を活かした社会貢献活動のモデルにふさわしい、もっとも優れた「アスリート・チーム・NPO」を選出。

特定非営利活動法人Being ALIVE Japan

スポーツを通じて、長期療養を必要とするこどもたちに「青春」を
入院治療中のこども向けのスポーツ・文化活動の提供(対象:小中高生)。国内外のNPOと連携したスポーツ・レクレーション事業の実施。プロ・社会人・大学スポーツチームへの入団を通じた長期療養を必要とするこどもの退院・復学支援事業。

■HEROs賞■
スポーツの力を活かし優秀な社会貢献活動を行った「アスリート・団体・NPO」を表彰。

赤星 憲広

Ring of Red~赤星憲広の輪を広げる基金~
2001年、足に病をかかえた体の不自由な女性ファンとの出会いをきっかけに、様々な人に“プレー以外でもお返しを”と考え、車椅子の寄贈を始める。’03年から現役を引退した’09年まで毎年1年間、盗塁した数の車椅子の寄贈を続け、通算301台の車椅子を寄贈。現役引退後もこの活動を続けたいと考え、基金を設立。

有森 裕子

HEARTS of GOLD
第1回アンコールワット国際ハーフマラソン(AWHM)に関わった人々により「スポーツを通じて希望と勇気をわかちあう」ことを目指し、1998年10月10日に設立。有森裕子が代表が務める。AWHMに加え、青少年指導者育成スポーツ大会実施、養護施設運営、カンボジアの小・中学校で体育の授業が実施できるよう教育省と共に取り組むなど、国内外で幅広く活動している。

飯沼 誠司

ATHLETE SAVE JAPAN いのちの教室
競技の枠を越えたアスリートによる「いのちの教室」の実施を通じ「一次救命の知識と技術」「いのちの大切さ」を子どもたちに伝える。スポーツ中の事故や事故防止に向けたアクション事例をアーカイブし、同じ事故を繰り返さないよう啓発する。

長谷部 誠

ユニセフを通じて世界の子どもたちを支援
日本ユニセフ協会大使として、ユニセフの支援現場を訪問し、弱い立場にある世界の子どもたちの状況やユニセフの取り組みを自身のSNSやマスメディアを通じて広く日本の人々に伝えるほか、ユニセフ本部および日本ユニセフ協会が展開するキャンペーンに参加し、子どもの権利を守るためのメッセージを発信。また、2015年4月より、長谷部誠公式ホームページの会費を通じてはしかのワクチンを供給する支援を続けている。

浦和レッドダイヤモンズ

プロジェクト名:浦和レッズハートフルクラブ×バーンロムサイ
2006年J1リーグ優勝し、翌年からACLに出場。対戦国はもとより、アジアの国々の子供たちにサッカーを通してスポーツの楽しさを届ける「ハートフルサッカーinアジア」を立ち上げ、タイ、インドネシア、ミャンマー、ベトナム、ブータン等過去10年間で延べ27か国40都市以上を訪問し、8000人以上の子供たちと「こころの交流」を行う。

※各部門の活動動画はHEROs AWARD 2018 Webサイトで視聴可能

TEXT=鈴木 悟(ゲーテWEB編集部)

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