PERSON

2014.06.19

宮根誠司の肉体改造計画 『ゲーテ』の表紙になりたい! ミヤネさん、6パック宣言!!

「腹筋を割って『ゲーテ』で披露する!」。宮根誠司はテレビ番組『ミヤネ屋』で宣言。51歳を迎えた日、体脂肪率10%を目指し、トレーニングをスタートした。

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東京マラソン直後の今がラストチャンス

「うぉ、きつい!」

自分の想像を超えた負荷が身体に加わったのだろう。宮根誠司さんが悶絶した。

「もう少しだけ、両膝をグイッとしめてみてください」

女性トレーナーがアドバイスする。負荷は65kgだ。

「はい。うわっ! 腹筋のかなり奥まで......きいています......」

さらに顔をしかめる宮根さん。額に汗がにじみ、光沢を帯びる。

宮根さんを苦しめているのはロータリートルソー。体幹を捻りながら腹筋を鍛えるマシンだ。

「いい感じです! このままの姿勢で続けましょう」

トレーナーが励ます。

「はい!」

宮根さんの身体に力が入る。

4月27日。フジテレビのレギュラー番組『Mr. サンデー』出演のために自宅のある大阪から東京へ入った宮根さんは、番組前の時間を利用して渋谷のジム「シダックス カルチャーワークス」でトレーニングを行った。

この日は、51歳の誕生日。心新たに身体を鍛え始めるには絶好の日だったのだ。

「腹筋を6つに割って、『ゲーテ』の表紙になりたい!」

4月25日、宮根さんは読売テレビの冠番組『情報ライブ ミヤネ屋』で突如宣言した。

「郷ひろみさんやEXILEのHIROさんが肉体を披露した表紙を見てね、カッコいいなあーって。憧れていました」

最初は読者目線で表紙を見ていた。その姿を自分と重ね合わせたのは2月。東京マラソンに参加したのがきっかけだ。

「マラソンへ向けてのトレーニングで贅肉が10kgそぎ落とされて、今が腹筋を割るラストチャンスだ! と」

そのタイミングで、コメンテーターとして『ミヤネ屋』に出演した編集長・舘野に対し、表紙を目指して腹筋を6つに割る宣言をしたのだ。

現在は身長173cm、体重66kg、体脂肪率15%。

「腹筋を割るには、体脂肪率を10%まで落とさなくてはいけないそうです」

宮根さんはもともとエクササイズに対する意識が高い。30代後半と40代前半に2度、兵庫県の篠山ABCマラソン大会に出場。初出場の時から4時間50分台で完走している。

「篠山マラソンは峠越えもある厳しいコース。それでも初挑戦で5時間を切れたので、マラソンをなめてしまいました」

その自信をへし折られたのが2009年、初めて出場した東京マラソンだった。

「4時間30分を切れなかったら、丸刈りにします!」

『ミヤネ屋』で視聴者に向けて宣言した。

「高低差のある篠山マラソンで5時間を切れたので、平坦な東京で4時間半はちょろい、と」

しかし、結果は散々だった。まさかの5時間56分。翌日、生放送中のスタジオで、バリカンでザクザクと髪を刈った。

そのリベンジが今回の東京マラソン出場だった。宮根さんは入念な準備をして本番に臨んだ。

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「今回の東京マラソン出場が決まってからは、1カ月に200kmのランを自分に課しました」

月間200kmを単純に週割りすると、週間50kmになる。

「20kmと30km、週に2回走りました。一度は『ミヤネ屋』のあとにスケジュールがない日をつくり、大阪城周辺を走りました。もう一度は週末の『Mr.サンデー』の前に皇居の周りです」

皇居周りはスタミナがつく。

「平坦に見えるけれど、竹橋あたりから半蔵門のTOKYO FM前あたりまでなだらかな上りの傾斜で、じわじわと心臓にこたえます。そして、TOKYO FMから国立劇場までの約5kmは急な下りになる。これも姿勢の維持に苦しみます。"皇居ランナー"は強い、というのがランニング関係者の間では定説です」

腹筋運動も毎日行った。

「ノーマルなスタイルで60回、捻りを入れて左右各20回を一日のノルマにしました。筋トレをやりすぎると体重が増えて走りにくくなりますが、腹筋の強化に限ってはフォームを維持するために必要です」

大会が近づくと、ペースをあげた10km走も加えた。さらに、実際のコースを走ってシミュレーションも念入りに行った。

「銀座や新宿の人混みを縫うように走ると、モチベーションが上がります。これほどの人やクルマを止めて行われる大会だと思うと、ワクワクしましてね」

ウェアのポケットにはいつも千円札を3枚押しこんで走った。

「人間のスタミナは突然切れるんです。だから、どこで動けなくなってもタクシーで帰れるように、いつも3000円だけ持って走りました。一度東京ビッグサイト前でスタミナが切れて、ヘナヘナと地面に崩れ落ちましてね。あの場所は、空車を捕まえられないんですよ。しかも風が強くて、凍え死ぬかと思いました」

真剣に走ることで、思わぬ副産物もあった。

「走ると、日常とはまったく違う動画が目の前に展開します。すると、新鮮な発想が生まれる。企画が思いつく。また、心が前向きにもなれます。仕事でうまくいかない時、誰だって落ちこみますよね? 僕の場合、トークが不調な日も、あとで走れば、その日の自分に100点をあげられる。気持ちがリセットされて、翌朝、前向きに再スタートが切れます」

「51歳のオッチャンでも頑張れる」 広く証明したい。

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努力のかいがあって、2度目の東京マラソンは4時間15分でゴール。4時間30分を大幅に切ることができた。

「37kmあたり、佃大橋がヤマでした。きつかった。あの地点でピッチが落ちなければ、4時間10分を切れたのに。悔いが残るとすれば、あそこかな」

そんな東京マラソンの次のトライアルが、腹筋を割った身体を『ゲーテ』にデカデカと掲載することだったのだ。

「51歳のオッチャンでも頑張れる」 広く証明したい。

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「僕は人前で話す仕事をしています。だから、お米をつくったり、家をつくったり、人が生きるために必要な仕事をしている方々に対して申し訳ない思いが、どうしてもあります。ならば、せめて、皆さんを元気づける何かがしたい。頑張っている姿を見ていただきたい。それが、マラソンであり、腹筋を割って見せることです。8月、いや7月まで、つまり薄着の季節までに公約を果たすつもりです」

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上記が宮根さんの現在の数値。「東京マラソン時の体重が62kgなので、少しリバウンドした状態です」。
*本記事の内容は14年5月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)

TEXT=神舘和典

PHOTOGRAPH=尾崎 誠

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