昨今、日本全国で新たなアイランド・リゾートが開業。島の文化や歴史、その土地のライフスタイルを反映させたホテルが誕生している。飛行機や船を乗り継ぎ、遠くてもわざわざ行きたいのは、そこに記憶に残る絶景と、心身が癒やされる至極のもてなしがあるからだ。今回は、島根・隠岐諸島の「Entô(エントウ)」を紹介する。【特集 死ぬまでに泊まりたい島ホテル】

心の深層に触れる雄大な自然。真の美しさに想い巡らす
隠岐ユネスコ世界ジオパーク内に建つ「Entô」は、“地球を感じる”ことを目的とした“泊まれる”拠点施設。
2021年新築の別館「Entô Annex NEST」と、これまでの歴史を踏襲し、2024年に改築された本館「Entô BASE」のふたつの棟から成る全36室は、すべてオーシャンフロント。特にNESTの客室は一面窓でワイドスパンの空間。海と一体化したかのようだ。
そんなダイナミックに海を臨む客室に加え、地質と地域文化を学べる「Geo Room“Discover”」など、知的好奇心を刺激する施設もある。過剰な演出をせず、ありのままの風土と対峙する滞在体験もこの宿ならではだ。
夕食は島の魚や野菜を中心とした、その時にしか味わえないコース料理。食後のバータイムはルームサービスで。島根ならではのつまみを肴に、穏やかな海と満天の星を眺めてグラスを傾けたい。
この記事はGOETHE 2025年6月号「総力特集:楽園アイランド・ホテル」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら