TRAVEL

2023.03.23

JALでホノルルマラソンに参加してみた!

ランを趣味とするゲーテ前編集長の二本柳陵介が第50回を迎えたホノルルマラソンに参戦。相棒はシンガーソングランナーとして、テレビのラン番組に登場しているSUIさん。100回以上大会に出ている彼女とホノルルマラソンの魅力をお届けする。

SUI
シンガーソングランナー。 陸上未経験ながら2020年大阪国際女子マラソンで2時間57分36秒で走りサブ3を達成。

第50回記念大会のホノルルマラソンに潜入!

マラソン大会に出場するためには、数日前からの食事の用意がとても大切で、お酒も控え、糖質を徐々に蓄えていくことが大事だ。レースは当日ではなく、ずっと前から始まっている。

羽田空港に早めに着き、JALのプレミアムラウンジでカレーと牛丼を堪能し、飛行機内では未視聴だった映画『トップガン』を観てから爆睡。揺れもなく、快適な機内を堪能した。

ホノルルに着くと朝。宿泊先のプリンス ワイキキに一度チェックインを済ませ、それから知り合いのジム「ITANI ATHLETIC」に向かった。

ここでストレッチや可動域を広げるトレーニングをして、マラソンに備えて準備。トレーニング後は、SUIさんと5キロほどジョギングをしながらホテルへと戻った。

ホノルル行きは羽田、成田から1日3便出ているが、二本柳とSUIさんは21時発をチョイス。

2022年12月11日、第50回記念大会となるホノルルマラソンの日を迎えた。スタートは朝の5時だ。スタートラインに並ぶためには、3時頃には起きて準備を進めなければならない。

前日夜にホテルが用意してくれたおにぎりやバナナ、ゼリーなどで糖質を補給。ウエアに着替えて、宿泊先のプリンス ワイキキを出て、スタート地点であるアラモアナ公園前に向かう。

「おはようございます!」。ニコニコの笑顔で朝から元気なSUIさんと合流。プリンス ワイキキから徒歩10分ほどでスタートラインに着く。近い!

まだ薄暗いなか、数多くのランナーがスマートフォンを片手に写真を撮ったりしながら歩いていく。なかには白いタキシードとウェディングドレスにゼッケンをつける新婚ランナーなどもいて、通常のマラソンとはやはり雰囲気が違う。

SUIさんは3時間切りを達成しているガチランナー。スタートの2列目くらいに陣をとり、スタートと共に飛び出していった。ここからはSUIさんによるホノルルマラソン体験記となる。

のんびり走るのが、ホノマラの正解⁉

私、SUIは初のホノルルマラソンでした。気持ちはお祭り気分でしたが、いつものように市民アスリートの気持ちが湧いてきて、どんなスピードで走るかとタイムのことを頭で考え始めていました。

スタート直前自分で決めた設定は3時間10分。楽しみながらも鍛えつつ走ろうかな、というモードでした。

JALハワイ便に搭乗し、マラソンに参加すると大会当日カピオラニ公園内にある「JALテント」が活用できる。テント内には水、ドリンク、紙おしぼり、冷却用アイス、フルーツなどが用意されている。

スタートから気持ちよく5km進んでいくが、日本の大型大会ならもっと周りに人がいてもおかしくないのにあまりいない! 暗闇の中、応援してくれる人達に沢山の元気をもらいながら10㎞地点。

さてダイヤモンドヘッドに向けて登っていくがまだ真っ暗。周りに人があまりいない、景色も見えない。この辺りで気づき始める…。もっとゆっくり走っていたらここで朝日が見れたのでは?

少しスピードを下げて「もっと大会を楽しもう、スピードを忘れよう」。心拍が下がり、モードが変わっていく。海沿いを走っていると太陽が上がり始め、美しい朝焼けが広がる。「地球に生まれてよかった」と自分で作った名言かのように心で呟く。スピードを下げた分、素敵な瞬足ランナーに抜かれていく。

「頑張らなくては」。そう思う事を止めるのは意外と難しい。自分を解放し、タイムを忘れることで、走る楽しさを思い出す。自分の呼吸音、着地する足の音など、贅沢な自分との対話時間を堪能し始める。

すっかり日が昇り明るくなった頃、25km走ったあたりの折り返し地点で後続ランナーとすれ違う。アフロで走る人やパイナップルをつけて走る人、何よりグループで走っている人が多く見えた。

「あ、ホノルルマラソンってこうやって走るんだ〜(笑)」。楽しそうに走る人を少し羨ましく思いながらゴールへ向かう。応援がどんどん増えてくる。和太鼓を叩いてくれている場所もあった。

「ありがとうありがとう」。人にも大会にもホノルルにも地球にも。走るとキツさゆえか人の暖かさをより感じる。ラストは多くの人に囲まれながらFinish! 記録は3時間30分。

次は7時間かけて倍楽しむ! そう誓った2022年12月11日8時30分であった。

宿泊先のプリンス ワイキキに戻ってくるとフィニッシャー用に無料マッサージが用意されていた。そのホスピタリティに感激。

TEXT=二本柳陵介(ゲーテ編集部)

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