限界を知らない男、モノ、コト――過剰なモノを愛し続けたゲーテ編集部が贈る特集「最上級事典2023」。妥協を知らないゲーテ流の最上級とは何か。今回は、極地探検船「ル コマンダン シャルコー号」で行く南極クルーズを紹介する。【特集 最上級事典2023】
アランデュカス監修の料理も提供
1820年に南極大陸が発見されて以来、人々は最果ての未知の大地に憧れを募らせてきた。いつか極限の世界を自分の目で確かめてみたいと。
そして2021年、アドベンチャーとラグジュアリーな旅、両方の夢を同時にかなえられる船が就航した。それが極地探検船「ル コマンダン シャルコー号」だ。伝説の探検家ジャン・バティスト・シャルコーの名を冠したその船は、極地観測船と同じレベルのテクノロジーを有し、厚さ12mもの海氷を打ち砕きながら航海を続けることが可能。また、自然にも配慮し、燃料には環境に負荷を与えないよう、電気とLNG(液化天然ガス)かディーゼルガスが用いられている。エンジン音が極めて小さいため、野生動物に負荷をかけず、南極の静寂さと凛とした空気をダイレクトに感じ取ることができる。
南極の厳しい気候を感じながらも、船内では極上のサービスが提供される。アラン・デュカス監修の料理、極地の景色を望むサウナ、乗客ひとりひとりに合わせたオートクチュールトリートメント。木のぬくもりに包まれた客室は、自宅で過ごしているように居心地がいい。こうした上質な体験も魅力的だが、やはり「極地への探究心」が満たされることが何より嬉しい。
地球最後の秘境 南極大陸
宿泊日数:17泊(2023年3月11日〜)
料金:1名あたり €22,705〜(2名1室、食事込/税サ別)
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