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TRAVEL

2022.01.19

ニシンの魅力までも発信。新開業「OMO5 小樽」の滞在が唯一無二な理由

去る2022年1月7日、星野リゾートが運営する都市観光ホテルブランド「OMO」の新ホテルが北海道・小樽の地に開業した。全国的知名度を持つ港町の知られざる魅力を発信することをコンセプトとした当ホテルは、開業早々ユニークな取り組みを発表し話題を集めている。そのキーワードは「ニシン」!?

OMO小樽

「OMO5 小樽 by 星野リゾート」の南館、デラックスルーム。レトロな雰囲気に旅のテンションが上がる。

古き良き小樽の空気に触れ、水産業を支えたニシンを知る

星野リゾート代表・星野佳路氏の「観光客のことだけを考えたら、都市ホテルはどうかわるのか」という着想から至った、「旅のテンションを上げる都市観光ホテル』をコンセプトにしているOMOブランド。その都市のオリジナリティに寄り添う姿勢に徹し、食・文化・歴史といった魅力を新しい形で発信するユニークな都市型ホテルとして、北海道・旭川を皮切りに全国に拡大を続けているホテルだ。

そんなOMOブランドの新ホテルが、北海道を代表する港町・小樽にオープン。「ソーラン、目覚めの港町」をテーマにした「OMO5 小樽 by 星野リゾート」は、小樽市指定歴史的建造物の旧小樽商工会議所をリノベーションした南館と、機能性とデザインを追求した北館で構成。階段をはじめ、棚、鏡台、消火栓、鍵など、旧小樽商工会議所で使われていたものが館内に配置されているという。新旧が融合したハイカラな雰囲気は、北のウォール街と呼ばれた小樽の歴史と21世紀の今を感じさせるものだ。

OMO小樽2

ホテルが位置するのは、多くの歴史的建造物が並ぶ観光の中心地。「旧小樽商工会議所」をリノベーションした南館は、町のシンボルになっている。

旧小樽商工会議所で使われていた階段はそのまま再利用。

札幌から日帰りでいける観光地として、すでに人気を集めている小樽ではあるが、「OMO5 小樽」は、他のOMO同様、小樽の新たな一面を宿泊者に提供するため、開業と同時にユニークなプロジェクトを打ち出している。

当ホテルのコンセプト「ソーラン、目覚めの港町」の「ソーラン」とは、古くから盛んなニシン漁で漁師たちが使う掛け声のこと。ニシンとは、北海道で広く流通している、旨みが濃くてごはんが進む美味な魚なのだが、とにかく骨が多いのが難点。それが原因のひとつとなり、漁獲量はここ5年で約3倍と増えているのにも関わらず、消費量は横ばいで、産業の維持への影響が懸念されているのだ。

「OMO5 小樽」は、そのニシンに着目。地元企業とタッグを組み、その魅力を再発見するためのプロジェクトを進めていく。最初の取り組みとして、特殊な技術を施し、ニシンを骨まで食べられるように加工。それをメインにしたパエリアを夕食のメインディッシュとしてゲストに届ける。ほかにもニシン料理を朝食ブッフェや夕食のコースで何品か提供予定だ。

OMO小樽4

ニシンのミックスパエリアは「OMO カフェ&ダイニング」で提供される。このレストランは、海の幸を生かした料理が多いスペイン料理をアレンジしたメニューがコンセプトで、朝食では、スペイン料理の定番・チュロスやスペイン風オムレツを目の前で仕上げる。

OMO小樽5

レストランは南館3階にあり、旧小樽商工会議所の大会議室だった場所を改装。朝食ブッフェは¥2,300、夕食のコース料理は¥6,600。カフェやバータイムもある。

また、OMOブランドの名物となっているのが、地元を知り尽くし、ゲストに知られざる街歩きを提案するエキスパート「ご近所OMOレンジャー」。「OMO5 小樽」では「鱗友(りんゆう)朝市で、勝手にお節介丼ツアー」を実施。ごはんだけが入ったどんぶりを持ち歩き、市場の目利きが選んだ旬のネタが勝手に丼ぶりにのってくるという。

OMO小樽6

ツアーの料金はガイド料・食事代込みで¥3,300。2022年1月25日より提供開始。

ソーラン! という掛け声が響きそうな活気ある港町のなかに、レトロな西洋の雰囲気が漂う小樽。その、オリジナリティある和洋折衷の魅力を、より深く、より楽しく提案してくれる「OMO5 小樽」は、“ホテルに泊まる”以上の体験価値を得られる場所となるに違いない。


OMO5(オモファイブ)小樽 by 星野リゾート

住所:北海道小樽市色内1-6-31
施設:OMOベース(フロント・ラウンジ)、OMOカフェ&ダイニング、大浴場・サウナ
客室数:92室
料金:1泊¥8,000~(2名1室利用時1名あたり、食事別)
予約:0570-073-022(9:30 〜18:00)

TEXT=岡村彩加(ゲーテ編集部)

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