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2021.08.28

7つの国内ラグジュアリーホテルのいい部屋、いい椅子

至高の寛ぎ空間をつくるため、研究を重ねるラグジュアリーホテル。そこに使用される椅子たちには、どんな想いがこめられているのか。多くのゲストから愛される7つのホテルへの取材を通して、そのおもてなしの精神を読み取っていきたい。

01 The Okura Tokyo/日英でつくった華美にならない佇まい

The Okura Tokyo

海外からの賓客が宿泊することも多い、オークラ東京の最上級スイート。二層吹き抜けのリビングを有し、総面積はなんと730平米を誇る。海外セレブや要人なども心地よく過ごせる空間を実現したいという考えから、内装はイギリスを拠点とするデザイン事務所、GA デザイン・インターナショナルに依頼。椅子は上質な空間づくりで実績がある三越伊勢丹プロパティ・デザインにオーダーした。

製作にあたってはホテルのイメージである「日本のおもてなしの心」を意識し、華美になりすぎない、フォーマルでオーソドックスな椅子やソファに仕上がるよう心がけたという。また、ゲストが座った際の姿勢をイメージして、座面の傾斜や柔らかさを検証。シンプルなデザインではあるが、ミリ単位の調整を繰り返している。

Omotenashi Point

Omotenashi Point
家具を製作した三越伊勢丹プロパティ・デザインは、数々のホテルやオフィスの椅子、商空間を手がけてきた会社。同社の直営家具工場である三越製作所は100年を超える歴史があり、細かなオーダーにも対応。さり気ない上質を表現する。

オークラ東京
住所:東京都港区虎ノ門2-10-4
TEL:03-3582-0111
詳細はこちら

02 Aman Tokyo/今は亡きデザイナー、ケリー・ヒルの心を感じる

Aman Tokyo

小規模なラグジュアリーリゾートを世界に展開していたアマンが、初の都市型ホテルとして2014年にオープンさせたのが、アマン東京だ。内装や家具のデザインは、日本の他のアマンも担当する建築家のケリー・ヒル(1943-2018)が率いたケリー・ヒル・アーキテクツ。ヒルは素材感を重視し、木の風合いをしっかり表現したいと、製造を手がける三越伊勢丹プロパティ・デザインにリクエストを出したという。

またホテルが高層階に位置するため、ゲストが椅子に座りながら景色を眺めると想定し、座面の高さや背もたれに対するフィット感まで考えてデザイン。凛々(りり)しく隙のない空間にふさわしくなるよう、「アマンスイート」のダイニングチェアなども色はもちろん、木目の統一感にまで注意してつくられている。

Omotenashi Point

Omotenashi Point
親日家だったという建築家ケリー・ヒル。ヒルの事務所スタッフは、家具のモックアップを検証するために工場まで出向き、全体のプロポーションやフィット感などを細かくチェックしたという。そのこだわりが形となっている。

アマン東京
住所:東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー
TEL:03-5224-3333
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03 The Capitol Hotel Tokyu/信念が共鳴し合う椅子を選び、空間をつくる

The Capitol Hotel Tokyu

世界的VIPも愛用してきた名門ホテルの「ザ・キャピトル スイート」は、宿泊だけでなくパーティや展示会など多目的に利用できるようにするため、椅子はデザイン性だけでなく機能性も重視されている。

メイド イン ジャパンにこだわる九州発祥の家具ブランドのリッツウェルを選んだのは、同社が世界的な家具ブランドを目指しているから。世界的なホテルブランドを目指す、ザ・キャピトルホテル 東急とビジョンを共有し、一緒に快適空間をつくり上げた。

Omotenashi Point

Omotenashi Point
日本から世界を目指すという理念が共鳴した家具ブランドのリッツウェル。福岡県糸島市にある自社工場にて、丁寧なハンドメイドから生まれる家具たちは、クラブフロア専用ラウンジにも使用されており、寛ぎと上質感を意識している。

ザ・キャピトルホテル 東急
住所:東京都千代田区永田町2-10-3
TEL:03-3503-0109
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04 The Prince Gallery Tokyo Kioicho/高層階ならではの浮揚感を家具でも表現する

The Prince Gallery Tokyo Kioicho

プリンスホテルの最上級ブランドであるザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町は、2016年に開業。周囲に高層ビルが少ない立地ゆえに、窓からは東京の街並みを一望できる。

そんな浮揚感というホテルのコンセプトに合わせて選ばれた椅子が、アメリカ人デザイナー、マイケル・ヴァンダービルが手がけた「ドミサイル シェーズ」。“住所”という意味を持つ寝椅子こそが、この部屋におけるあなたの居場所となる。身を横たえて東京の夜景を楽しむのが正解だ。

Omotenashi Point
アメリカ・サンフランシスコを拠点に活動するマイケル・ヴァンダービルは、プロダクトやグラフィック、テキスタイルなど、さまざまなデザインを手がける。教育者としての一面も知られ、後進の育成にも力を注いでいる。

ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町
住所:東京都千代田区紀尾井町1-2
TEL:03-3234-1111
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05 Mandarin Oriental, Tokyo/テキスタイルの個性で空間を優雅に演出する

Mandarin Oriental, Tokyo

2019年に全客室を改装。テキスタイルにこだわった空間は、“森と水”の“成長と成熟”をテーマに仕上げられた。

開業以来、オリジナルデザインのファブリックを手がけているのは、テキスタイルデザイナーの須藤玲子。須藤のデザインが施されたL字のソファでは足を伸ばしたり胡坐(あぐら)をかいたりと、リラックスした姿勢で寛ぎながら、窓から見える富士山を堪能したい。

Omotenashi Point

Omotenashi Point
椅子やソファのテキスタイルはMoMAやメトロポリタン美術館にも作品が収蔵される須藤玲子が手がけた「フラワーシャワー」というテキスタイルを使用。

マンダリン オリエンタル 東京
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1
TEL:03-3270-8800
詳細はこちら

06 Imperial Hotel, TOKYO/偉大な建築家、フランク・ロイド・ライトの哲学に触れる特別なスイート

Imperial Hotel, TOKYO

帝国ホテル二代目本館の設計を、建築家のフランク・ロイド・ライトが担当したというのは有名な話だが、その当時の重厚な雰囲気を今も残しているのが、特別な客室「フランク・ロイド・ライト®スイート」だ。

直線的な空間の中には、ライトが手がけた個人邸宅の意匠が取り入れられている。オリジナルの家具や照明などが配されており、建築史の偉大な足跡を体感しながらステイできる。

Omotenashi Point

Omotenashi Point
建築界の巨匠フランク・ロイド・ライトは、浮世絵のコレクターでもあり、日本文化への理解も深い。そのため西洋と東洋が融合した心地よさがある。

帝国ホテル 東京
住所:東京都千代田区内幸町1-1-1
TEL:03-3504-1111
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07 The Ritz-Carlton, Tokyo/東京の最上階で和の心に触れる

The Ritz-Carlton, Tokyo

「ザ・リッツ・カールトン スイート」はキモノデザイナーである斉藤上太郎にアートファブリックを依頼。西陣織に施された雲や霞によって、東京で最も高いという53階に位置するこのスイートの空間を表現した。

家族や友人との時間を過ごすためのダイニングチェアにも同様の生地を使用し、統一感を与えている。西洋と東洋が巧みに入り混じる、東京らしい部屋だ。

Omotenashi Point

Omotenashi Point
京都を拠点とする三代続く着物創作の工房・三才のデザイナー、斉藤上太郎はインテリアも多数デザイン。あのレディー・ガガが着用した着物も手がけている。

ザ・リッツ・カールトン東京
住所:東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン
TEL:03-3423-8000
詳細はこちら

TEXT=篠田哲生

PHOTOGRAPH=川口賢典、古谷利幸

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